【新入社員】3年目までの営業向けオススメ研修3選!

営業担当社員に3年目に入るまでに受けさせたい研修を3つ紹介しています。Star研修、ダーウィンサーベイ、ロジカルシンキングの3つの研修は若手営業マンにぜひ受けてもらいたい研修となります。理由は色々なテクニカルな研修が比較的「壁にぶつかった経験がある」ことが研修効果を高める要因であるのに対して、これらの研修は普遍的で王道の営業として必要な要素が詰め込まれている内容となっているからです。

3年目までの営業に受けさせたい研修厳選3選

若手営業にうけさせたい研修として3つ取り上げています。どれも営業力を向上させる研修です。つまりしっかりと自分のスキルへとつなげることができ、行動や習慣や思考を変えることのできる成長できる研修です。

しかし必ずしも営業としてのテクニックだけが営業研修として必要なものではありません。どちらかと言うとテクニカルなものではなくビジネスマンとしての基礎を構成するようなベーシックな研修をご紹介します。

【営業向け研修】Star研修

リクルートマネジメントソリュションズが提供するStar研修は営業マンの基本スキルと言っても過言ではない対人スキルを学ぶ研修です。特に営業マンに限定された研修ではありませんが、「よりよい人間関係を構築していくための研修」ということを目的とした位置付けです。

Star研修の内容は、タイプ別のコミュニケーションをどう考えるのかということに尽きるのですが、Star研修の一番大切な要素は「自身の特徴を抑える・認識する」という点にあります。もちろんそれが対人関係でいう半分の要素を抑えているわけですから極めて大切なのは言うもありません。行動傾向から自身のタイプを認識することができるため、自己理解が進むうえに、組織全体の傾向や特徴を伺いしるためにもとても重要な研修です。

【営業向け研修】ダーウィンサーベイ

スキルアップの研修ではありません。定量的にビジネススタンスの自己理解をしていくことで、対象者である受講者にどのような変革を促すべきかということを見える化する研修になります。対象者である営業マンとマネジメント層の年齢的な乖離が大きくなればなるほど、過去のマネジメントの成功例は通用しなくなり、個に対する適切なマネジメントが求められます。

個々に対するアプローチをするにあたり、個人のビジネススタンスを明らかにするのがリンクアンドモチベーションが提供するダーウィンサーベイです。

新入社員に求められるビジネススタンス「STARの観点」に基づき、職場の上司・同僚からの「期待度」と「満足度」を可視化・数値化することで、開発課題を把握します。

上記が研修の提供価値になります。簡単に受講者本人と受講者の上司や同僚にあたる人物がSTARの観点に基づいてサーベイを回答します。これに伴いモチベーションファクターを満足度と期待度の4象限に分類するし、満ちているもの足りないものを明確にします。そこからのアクションを研修内で受講者が考える、という研修になります。

【営業向け研修】ロジカルシンキング

営業でなくとも必要になるのが、ロジカルシンキング(=論理的思考)です。勘違いされがちですが、コミュニケーションに特化した研修ではありませんし、いわゆる人を「論破する」ような口達者になるための研修でもありませんし、屁理屈力を高める研修でもありません。

物事を考えるフレームワークを学ぶ研修で、営業マン以外でもビジネスにおいて基礎中の基礎となる研修です。meseやロジックツリーなどの普遍的なフレームワーク思考を学びます。ロジカルシンキング自体は多くの研修会社で提供されていますが、内容や教材にそれほど大きな差はありません。違いが出るのは講師力です。

日本で一番研修提供機会を持っているであろう大手のリクルートマネジメントソリューションズのロジカルシンキング研修によると

●悩んで結論が出ないことでも考えをまとめさせたい

●場当たり的な判断を回避させたい

●「納得のシナリオ」をつくって、相手に分かりやすく伝えてほしい

というような課題感を持った人が、メインの受講対象者で特に研修効果がでやすいとされているようです。

※著者の体験

ロジカルシンキング研修は、きれいな例題を解いて終わると身につかない——これは、受けた側としても、後に組織で研修を回す側としても痛感したことです。

若手の頃、MECEやロジックツリーを研修で習ったのですが、正直そのときは「へえ」で終わって、現場では一切使えていませんでした。教材の例題は解けるのに、自分の商談には接続できない。変わったのは、直近で失注した案件を1つ持ち出して、「なぜ負けたのか」をロジックツリーで分解し直してみたときでした。すると、負けた原因が営業トークではなく「決裁者に一度も会えていなかった」という一点に絞り込めて、次からの動きが具体的に変わったんです。

後年、営業組織にロジカルシンキング研修を入れる立場になったときも、同じ設計にしました。研修の教材だけで終わらせず、受講者それぞれに「自分が直近で失注した1件」を必ず持ち込ませて、その場でツリーに分解させる。学びは教材の中ではなく、自分の現実の一件につないだときに初めて行動として残る——受ける側と回す側の両方をやって、この「自分の一件につなぐ」の効き目を確信しました。

研修は受けた瞬間がピークになりやすい――効くかどうかは前後で決まる

若手に受けさせる研修を選ぶとき、つい「どの研修が良いか」という中身の比較に意識が向きます。世の中には新人向けから階層別まで数多くの営業研修があり、選び方の解説も豊富です。ただ、同じ研修を受けても、人によって効果は大きく変わります。その差は、研修の中身よりも、受ける前と後の設計から生まれます。

研修を一日のイベントとして消費してしまうと、受けた瞬間が満足度のピークになり、三日もすれば元の行動に戻ってしまいます。受講後の行動量が業績と相関するという分析もあるように、効くかどうかは「研修のあとに何をしたか」で決まります。やることは二つです。まず研修の前に、本人にいまの困りごとを一つ、言葉にさせておきます。「初回訪問で何を話せばいいか分からない」でも構いません。困りごとを抱えた状態で受けると、学びが自分ごとになります。そして研修のあとは、学んだことを現場の一つの動作に落とします。来週の商談でこれを試す、と一つだけ決めるのです。あれもこれもと欲張ると、結局どれも続きません。一つに絞り、上司との一対一で「来週これをやります」と宣言までしておくと、研修で得たものが実際の行動として根づきやすくなります。一般に、壁にぶつかった経験があるほど研修は身につきやすいものですが、まだ壁のない若手には、受けさせる前に、失注案件の振り返りや上司の同行といった小さな壁を意図的に用意しておくと、同じ研修の吸収率がぐっと上がります。

※著者の体験

研修は受けた瞬間が満足度のピークになって3日で元に戻る——これは、教育サービスの立ち上げに関わって、いちばん頭を悩ませた問題でした。

以前、新規の教育サービスの管理体制を作ったとき、受講直後のアンケート満足度は平均4.5/5と高いのに、1か月後に行動が変わっていた受講者が全体の2割ほどしかいない、という現実に直面しました。研修を一日のイベントとして消費してしまうと、業績にはほとんどつながらないんです。効くかどうかは「研修のあとに何をしたか」で決まる、というのを数字で突きつけられました。

そこから設計を変えて、2つを仕込みました。研修の前に、本人に今の困りごとを1つ言葉にさせておくこと(「初回訪問で何を話せばいいか分からない」でもいい)。そして研修後は、学びを現場の1動作に絞って、上司との1on1で「来週これをやります」と宣言までさせること。あれもこれも欲張ると結局どれも続かないので、1つに絞る。この前後の設計を入れただけで、行動変容した受講者の割合が3割まで上がりました。研修の中身の比較より、受ける前と後の設計のほうが効果を分ける——これは、立ち上げの現場で実測したことです。

診断結果は「ラベル」にすると逆効果――"自分を変える運用"まで落とす

自己理解を深める研修には、ひとつ落とし穴があります。タイプ診断の結果を「自分は○○タイプだ」と知って満足してしまうことです。これだけで終わると、診断はかえって「自分はこういうタイプだから」という言い訳の道具になりかねません。

自己理解の本当の価値は、自分を知ることそのものではなく、相手に合わせて自分の出し方を変えられるようになることにあります。ですから診断を受けたら、いま少し苦手にしている顧客を一人だけ思い浮かべ、その人に対して次回どう接し方を変えるかを、具体的に一つ決めてみてください。論理的思考を学ぶ研修も同じです。きれいな例題を解いて終わりにせず、自分が直近で失注した案件を一つ持ち出して、なぜ負けたのかをロジックツリーで分解し直してみることです。学びは、教材の中ではなく、自分の現実の一件につないだときに、はじめて行動や習慣として残ります

※著者の体験

タイプ診断を「自分は◯◯タイプだ」と知って満足すると、かえって言い訳の道具になる——これは、若手の頃に自分自身がやらかしたことなので、身に染みています。

新卒2年目でタイプ診断系の研修を受けたとき、私は「自分は理屈で詰めるタイプ」という結果をもらって、妙に納得して終わっていました。しばらくして、いつも噛み合わない年上の担当者(仮に人事部長のCさん)との商談を思い返したとき、自分が「タイプが違うから仕方ない」と、診断結果を相性の言い訳にしていたことに気づいたんです。診断を、自分を守るラベルにしてしまっていた。

そこから運用を変えました。診断を受けたら、いま少し苦手な顧客を1人だけ思い浮かべて、その人に次回どう接し方を変えるかを具体的に1つ決める。Cさんに対しては「結論から話す前に、まず相手の懸念を1つ引き出す」と決めて臨んだら、商談の空気が明らかに変わりました。自己理解の本当の価値は、自分を知ることそのものではなく、相手に合わせて自分の出し方を変えられるようになること——ラベルで満足して立ち止まった若い頃の失敗の裏返しとして、そう考えるようになりました。

終わりに

若手営業に受けさせたい研修はそれほど星の数ほどあるのですが、今回は、自己理解、他者評価からのアクション設計、ベーススキルアップの三つの研修をピックアップしています。もちろんテクニカルな営業研修もたくさんあります。しかしこれらは比較的「壁にぶつかった経験がある」ことが研修効果を高める要因になっています。

しかしこれら三つの研修は「壁にぶつかった経験がなくても」それなりの効果期待ができるような普遍的で王道な研修となっております。機会があれば参考にしてください。

筆者:店長

営業と、競馬と、しゃべる植物。あっAIも。つい、いろいろ作ってしまう人です。

→ 店長の正体(詳しいプロフィール)

Noteも書いてます

営業を"言語化""構造化"する話を、ゆるめに。

【04】アホほど答えを知りたがるというパワーワード|晴れ時々AI@西新宿

アホほど答えを知りたがるというパワーワード 僕は「具体と抽象」というキーワードを日本で一番使うオトコかもしれない。 「AIを使って商談文字起こしを自動集約するためには、GASが必要」 これを抽象とすると 「Meetの文字起こしがGmailに飛んでくるのを未読のもののみを15分に一回トリガーを動かして、GASでgetFiles()のスクリプトを使って、データ取得する」 これが具体 営業の場面でいうと (抽象) ・ヒアリングは9つのフレームに集約ができる ー因果 ー前後 ー包含 ー並列 ー程度 ー主体 ー判断 ー変化 ー対処 (具体) それってどこでどの程度起きているんです

店長

Xアカウント:@nishi_sales_ai 新卒で大手IT企業に入社し、飛び込み営業から深耕営業、大手企業担当まで第一線で経験を積む(表彰歴多数)。その後、事業企画・営業企画部門で経営に近い立場から営業組織と数字に向き合い、10年勤続を経て独立。営業組織の改善に特化したコンサルタント企業を立ち上げる。 コンサルタントして数々の現場に入りつつ、自ら営業特化の転職エージェントも運営。近年はAIを活用した営業組織の業務改善・生産性向上プロジェクトに携わる。現場の最前線と経営の両方を見てきた視点から、営業3年目前後がぶつかる壁を越えるための実践知を発信する。

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