MECEとは?意味や例・うまく考えるためのコツ|MECEの「その先」──分けた後に何をするか、実務で崩れないための勘所
MECE(読み方:ミーシー・ミッシー)とは、Mutually Exclusive collectively Exhaustiveの略であり、「お互いに重複がなく・全体に漏れがない」状態という意味です。ここでは、MECEに考えることの必要性とともに、コツや例を示してMECEに考えるための基本を説明しています。
MECE(読み方:ミーシー・ミッシー)とは?
MECEとは、Mutually Exclusive collectively Exhaustiveの略であり、「お互いに重複がなく・全体に漏れがない」状態という意味です。
ビジネスのシーンで求められるロジカルシンキング(論理的思考)の基本の考え方であり、かつ、最も重要な考え方とされています。MECEという言葉は、
- Mutually(互いに)
- Exclusive(排他的に)
- Collectively(集合的に)
- Exhaustive(完全な、包括的な)
の頭文字から来ています。元々は「相互に排他的で」「完全な集合」を意味しており、つまりは 「お互いに重複がなく・全体として漏れがない」状態を指しています。
MECEについて図で説明します。
セキツイ動物を分ける場合、
①のように哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類と分けると、重複なく漏れがない(MECE)の状態
②のように哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類・肺呼吸・エラ呼吸と分けると、漏れはないが重複がある状態。肺呼吸が哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類と、エラ呼吸が両生類・魚類と重複しています。
哺乳類を分ける場合、
③のようにイヌ・ネコ・ウマと分けると、重複はないが漏れがある状態。イヌ・ネコ・ウマに重複はないが、ヒト・ウシ・サルなどその他のいくつもの種が漏れている。
④のようにイヌ・チワワ・ダックスフント・ネコ・アメリカンショートヘア・ウマと分けると、重複もあり漏れもある状態。イヌとチワワ・ダックスフントが、ネコとアメリカンショートヘアが重複しており、ヒト・ウシ・サルなどその他のいくつもの種が漏れている。
なぜMECEに考えると良いのか?なぜMECEでないといけないのか?
MECEに考えることは単純化させること
なぜ論理的に考えるためにはMECEが重要なのでしょうか?例えば複雑な物事を考える際には対象を分解することで、単純化させることができます。対象を分解し、項目を洗い出したり整理するときにMECEに考えることが必要になるのです。複雑な物事をそのまま考えるのは難易度が高く、ミスも起きやすくなります。
MECEに考えられないと検討漏れ・非効率を生む
では、なぜMECEでないとまずいのでしょうか?複雑なままでも考えることができれば分解せずにそのまま考えれば良いのでしょうか?
重複を無くすことは無駄を省き効率化にすることに繋がります。また、漏れを無くすことは視点や項目の欠落によって致命的な問題が発生することを防ぎます。ビジネスにおいて、重複を省き、漏れを排除するということは限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ)で最大の効果・業績を生みだすために、なくてはならない考え方なのです。もちろんMECEに全ての対象を検討した上で、実際には何から手をつけるのか?は改めて検討すべきことです。
例えば、営業部の売上を増やしたいと思った際、何を見直せば全体の売上が上がるでしょうか?
- 顧客単価?
- 顧客数?
- 購入頻度?
- 営業マン一人当たりの売上?
- 営業マン数?
・・・
・・・
このように、営業部全体の売上アップに関係のありそうな項目はいくつもあり、闇雲に列挙すると、これで全て網羅できているのか?重複しているものはないのか?確かめることが出来ません。売上を構成するものを網羅的に列挙した上で、何を見直すのが最も効果的に営業文全体の売上をあげることができるのか?を検討するためには、MECEの考え方が必要になります。
MECEに考えるためのコツは?
MECEの意味・必要性が理解できたところで、次はMECEを使いこなせるようにならねばなりません。MECEに考えるためのコツについて説明しましょう。
MECEに考えるためのコツ①4つの切り口を知る
MECEをに考えるには切り口のパターンを理解する必要があります。MECEの切り口としてよく使われるのは次の4つです。どんな対象をどの切り口で分解するのが適切か?どんな結果を求めるためにどの切り口を選ぶのか?はとても重要です。
- 要素分解
- 時系列・ステップ
- 対象概念
- 因数分解
それぞれ切り口にはいくつかのフレームワークがあり、そのフレームワークに沿って考えるのがのが一般的です。各切り口でよく使われるフレームワークを一覧化してみました。
要素分解のフレームワーク
- 経営資源:ヒト、モノ、カネ、情報
- 3C:Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)
- 4P:Place(場所・チャネル)、Price(価格)、Product(商品)、Promotion(販売促進)
- SWOT分析:Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)
- PEST分析:Political(政治・法律)、Economic(経済)、Social(社会)、Technological(科学技術)
など
時系列・ステップのフレームワーク
- 過去・現在・未来
- 短期・中期・長期
- バリューチェーン(商品開発、調達、生産、販売、物流、サービスなど)
- 製品ライフサイクル(導入期、成長期、成熟期、衰退期)
など
対象概念のフレームワーク
- 効果/効率
- 質/量
- 事実/判断
- 固定/変動
など
因数分解のフレームワーク
- 売上=顧客単価×顧客数×購入頻度
- 売上=従業員1人あたりの売上×従業員数
- 利益=(顧客単価 - 顧客獲得コスト - 顧客原価)×顧客数
など
MECEに考えるためのコツ②階層を混ぜない
「漏れないように・・」と考えるがあまり、階層(レイヤー)が混ざってしまうことがよくあります。階層が混ざるというのは、対象の包含関係を正しく捉えられていない時に起こります。
例えば、脊椎動物を洗い出すとします。
哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、鳥類、イヌ、ネコ、チワワ、ゴールデンレトリバー、アメリカンショートヘア・・・
と洗い出したとします。ここには複数の階層が混ざっており、重複が発生しています。
【第1階層】 哺乳類・爬虫類・両生類・魚類・鳥類
【第2階層】 イヌ、ネコ(第2階層の哺乳類に包含されるので、重複している)
【第3階層】 チワワ、ゴールデンレトリバー、アメリカンショートヘア・・・
(それぞれ、第2階層のイヌ、ネコ、に包含されるので重複している)
闇雲に対象を洗い出すと複数の階層を混同してしまうため、それぞれの階層を意識して洗い出すことがMECEに考えるためのコツです。
MECEに考えるためのコツ③同時に複数の切り口を混ぜない
ある切り口で対象を分類している際に、同時に全く別の切り口で分けた対象を混同してはいけません。
例えば、日本人を出身都道府県という切り口で洗い出しているにもかかわらず、
- 北海道
- 東京
- 大阪
- 10代以下
- 20代
- 30代
というふうに全く別の切り口(この場合は年齢別)を混同すると漏れが発生しやすくなります。
このように同時に複数の切り口を混ぜることは漏れを発生させやすいため避けるべきです。しかし、一つの切り口で対象を整理した後、さらに別の切り口で整理するということは必要な場合があります。上記の例であれば、出身都道府県で分けた後、各都道府県出身者を年齢帯対ごとに分けるといった場合です。今はどの切り口で対象を分けているのか?を意識するようにしましょう。
MECEに考えるためのコツ④MECEになっているかどうか人に見てもらう
自分で、MECEに整理した際、どんなに見返しても自分では重複や漏れ、階層の混同、切り口の混同に気づかないことがあります。そんな時は自分以外の誰かに見てもらうことで、案外簡単に気付けたりするものです。初めから複数人でMECEに考えることうあ、自分で考えたものをお互いに見るなどすることで精度は上がっていきます。
正しくMECEになっている例
重複なく漏れがない例
まず、法人顧客か個人顧客かという切り口で分けたのち、それぞれを国内旅行か海外旅行かという2つの切り口で分けると4つの顧客郡に分けられ、これであれば重複も漏れもなく自社の顧客郡を分けることができたと言えます。上記のコツ③で解説しているように、一度個人/法人の切り口で分けた後、行き先という切り口で分けています。
MECEになっていない例
MECEに考えるコツが分かったところで、例を見てみましょう。法人・個人それぞれに国内旅行・海外旅行を販売している旅行会社が、売上アップのためにどの顧客群をターゲットとしたら良いか?を検討するとします。まず、自社の顧客群を分解するためにMECEに分ける場合のことを考えてみましょう。
重複はないが漏れがある例
例えば顧客を新規顧客群と、既存顧客群の2つに分けたとします。すると、過去取引顧客群が漏れていることになります。
漏れはないが重複がある例
次に顧客を新規顧客郡、既存顧客郡、過去取引顧客郡、海外旅行を予約している顧客群の4つに分けるとします。すると、既存顧客群と海外旅行を予約している顧客群は重複していることになります。これはコツ②で示した通り、階層が混ざっているために起きた重複です。
重複も漏れもある例
今度は既存顧客群を、分ける場合です。個人顧客と、国内旅行を予約している顧客という分け方をしたとします。すると、国内旅行を予約している個人はどちらにも当てはまるため重複しており、また、海外旅行を予約している法人はどちらにも当てはまらず漏れていることになります。
ビジネスシーンにおけるMECEの必要性
ここまでMECEで考えることの必要性について説明してきました。MECEに考えることは、何も複雑なことを考える時だけでなくビジネスシーンで相手とコミュニケーションを取る時にさえ必要なベースの考え方です。次のような日々のコミュニケーションにおいても、MECEに考えられていないことは思った以上に多いのではないでしょうか?
業務報告者であるあなたが、上司に報告するシーンを思い浮かべてください。
検討漏れを懸念される例
上司から今月の旅行申し込み件数が前年比でどのように推移したのかを聞かれました。
「今月の旅行申し込み件数は、
- 個人顧客の海外旅行申し込みは前年比10%増
- 個人顧客の国内旅行申し込みは前年比10%減
- 法人顧客の海外旅行申し込みは前年比20%増
- 全体では前年比10%減
でした。」
この報告だと法人顧客の国内旅行申し込みが前年と比較してどうだったのかが分かりません。上司は「確認が漏れているのか?」「増減がなかったため報告する必要がないと判断したのか?」を判断することができません。また、全体とそれぞれの顧客群では階層も異なっているため、きちんと分けて報告すると上司に確認漏れを懸念されることを防げます。
「今月の旅行申し込み件数は、
全体では前年比10%減
顧客群ごとの内訳は
- 個人顧客の海外旅行申し込みは前年比10%増
- 個人顧客の国内旅行申し込みは前年比10%減
- 法人顧客の海外旅行申し込みは前年比20%増
- 法人顧客の国内旅行申し込みは前年比±0%
でした。」
と報告することで、確認漏れを心配されることを防ぐことができます。
階層が混ざっており正しい情報が伝わらない例
今期の国内旅行の行き先でどこの人気が高いのかを質問されました。
「今期の国内旅行の人気旅行地は
- 北海道地方
- 東京
- 関西
- 沖縄
です。」
この報告だとなんとなく意味は通じる気はしますが、階層が混ざっており、地方別を話をしているのか?都道府県別の話をしているのか?が分かりません。階層をきちんと示して伝えることで、不要な混乱を回避できます。
「今期の国内旅行の人気旅行地は
地方別に見ると、
- 北海道地方
- 関東地方
- 関西地方
- 沖縄地方
です。
各地方内の都道府県別で見ると
- 北海道
- 東京都
- 大阪府
- 京都府
- 沖縄県
が人気です。」
と階層を分けて伝えることで、地方ではどのエリアが、その中でも都道府県ごとで見るとどこが人気なのか、が分かりやすくなります。
切り口が揃っていない、かつ切り口の意図が不明で不要な疑問を生む例
今期の個人顧客群の予約者の特徴について質問されました。
「個人顧客については、既婚男性・未婚男性の申し込みが増加し、女性の申し込みが減少しています。」
この回答だと、男性は既婚と未婚に分け、女性は分けていないことに対し、「女性は既婚を指すのか?未婚を指すのか?もしくは既婚と未婚に分けるのが漏れたのか?」が分かりません。また、「男性を既婚と未婚に分けたということは、その2つに何か差があるのか?」と受け手には新たな疑問が生まれてしまい。
「個人顧客については、
男性の申し込みが増加し、女性の申し込みは減少しています。」
で、上司の質問に一つ答えたことになります。また、既婚と未婚で差があるのであれば下記のように補足しましょう。
「また、男性は未婚男性よりも既婚男性の申し込み単価が高いです。申し込みが減少している女性も既婚と未婚に分けると同じことが言えます。今期は昨年と比較して、ゴールデンウィークに長い連休が取りやすい日取りだったため、家族旅行の申し込みが増えたからです。」
とすると、性別に加えて既婚/未婚の切り口を加えた意図が明確になり、不要に疑問が増えることがありません。
MECEは日々のコミュニケーションにも重要
例で見てきたように、日々会社で行われる”報連相”においてもMECEの考え方に基づくことで、コミュニケーションが円滑になり、かつ、業務上重要な対応を重複なく漏れなく進めることができます。自分が伝えようとしていることは、その伝え方で本当に正しく伝わるのか?疑問は生じないか?と日々振り返ることがMECEに考えるための初めの1歩と言えるかもしれません。
分けただけでは終わらない──ロジックツリーで「縦」に掘る
MECEは「横に並べて漏れとダブりをなくす」技術です。ただ、実務で成果につながるのは、並べた後にそれを「縦に掘る」ときです。この縦方向の道具がロジックツリーです。
たとえば「担当エリアの売上が前年割れした」という問題に直面したとします。MECEで要素を並べるだけなら「客数」と「客単価」に分けて終わりですが、ロジックツリーはここからさらに枝を伸ばします。客数を「新規」と「既存」に、新規を「商談数」と「受注率」に、というように、各階層をMECEに保ったまま下へ分解していきます。すると「前年割れの正体は、新規商談数そのものは変わっていないのに、受注率が落ちたことだった」といった具合に、手を打つべき一点まで降りていけます。
コツは、枝を割るたびに「So What?(だから何が言える?)」と「Why So?(それはなぜ?)」を交互に当てることです。上から下へは「なぜ?」で原因を掘り、下から上へは「だから?」で筋が通っているかを検算します。原因追及なら「なぜ受注率が落ちたか」を掘るツリー、打ち手を考えるなら「受注率を上げるには」を掘るツリー、と目的によって二種類を使い分けます。MECEは分解の「品質」を担保し、ロジックツリーは分解の「深さ」を稼ぎます。この二つはセットで初めて、問題を解けるサイズまで小さくできます。
「完璧なMECE」を目指した瞬間に、仕事は止まる
MECEを覚えたての人がいちばんはまる罠が、きれいに分けること自体が目的化することです。切り口を何にするか三十分悩み、漏れが一つもない完璧な分類表を作ろうとして、肝心の打ち手にたどり着きません。これでは本末転倒です。
実務では、二つの割り切りを持っておくと動きが速くなります。一つ目は「モレとダブりは、罪の重さが違う」ということ。漏れは検討そのものが抜け落ちて致命傷になりますが、ダブりは多少あっても「同じ話を二回検討する」だけで、判断を間違えはしません。だから優先順位は明確で、まず漏れをゼロにし、ダブりは目立つものだけ潰せば十分です。完璧な排他性に神経をすり減らす必要はありません。
二つ目は「切り口は、目的から逆算して選ぶ」ということ。分け方は一つに定まりません。同じ顧客リストでも、優先順位をつけたいなら「取引額の大小」で、アプローチを変えたいなら「新規・既存」で、担当を割り振りたいなら「エリア別」で分けます。先に「この分類で何を決めたいのか」を決めれば、切り口は自然に絞れます。逆にここが曖昧なまま分け始めると、いくら漏れなく並べても使えない表になります。八割の精度で早く並べて、動かしながら直します。この現場感覚が、MECEを知識で終わらせないための分かれ目です。
提案と商談でこそ効く──相手に「決めさせる」ための整理
MECEは自分の頭を整理する道具だと思われがちですが、営業にとって本当の出番は、相手に判断してもらう場面です。クライアントや上司が意思決定できるのは、選択肢が漏れなく重複なく並んでいるときだけだからです。
課題のヒアリングを例にとります。「御社の課題は集客ですよね」といきなり一点に飛びつくと、相手は「本当にそれだけか」と不安になり、話が進みません。ここで「業績に効く打ち手は、大きく分けて『新規客を増やす』『既存客の単価を上げる』『離反を止める』の三方向あります。今日はどこが手薄か一緒に見ましょう」と全体像を先に示すと、相手は自分の状況を地図の上に置けます。抜け漏れのない選択肢を提示された相手は、「この人は全体を見た上で提案している」と感じ、こちらの結論を信頼して受け取れます。
提案書でも同じです。施策を三つ並べるとき、その三つが「早く効くが小さい/時間はかかるが大きい/その中間」のように軸の通った並びになっていれば、相手は迷わず優先順位を決められます。逆に、思いつきで並べた選択肢は「他にないのか」という宿題を相手に残し、決裁を先延ばしにさせます。MECEに整理して見せることは、相手の意思決定のコストを肩代わりする行為であり、それがそのまま受注のスピードに直結します。
そもそも、私たちは「正しく分ける」ことに時間を使いすぎていないか
ここまでMECEの使いこなしを見てきましたが、最後に一つ、この技術の立ち位置そのものを問い直しておきたいと思います。
MECEをめぐる議論は、そのほとんどが「どう分けるか」に費やされます。切り口は何が適切か、階層は混ざっていないか、漏れはないか──たしかにこれらは大事です。けれど、どんなに完璧に分けても、そもそも「分ける対象」を取り違えていたら、その精緻さはまるごと空回りします。ここにMECEという道具の、あまり語られない急所があります。
たとえば「営業メンバーのモチベーションを上げる施策」を、どれだけMECEに分解しても、もし本当のボトルネックがモチベーションではなく商談化率の低さだったとしたら、その分解表は一枚残らず的外れです。分類の精度がいくら高くても、問いがずれていれば答えは合いません。MECEは「与えられた問いに漏れなく答える」道具ではあっても、「解くべき問いが正しいか」までは教えてくれないのです。切り口を選ぶ手前には、必ず「そもそも、いま解くべき論点は何か」という一段上の問いがあります。
だから、分ける前に立ち止まる癖をつけたいのです。目の前の課題を分解したくなったら、一呼吸おいて「これは本当に分解すべき問題なのか」「この問いに答えれば、状況は動くのか」を自分に問います。ここを外さない人は、少ない分解で急所を突きます。逆に問いの設定を飛ばした人は、どれほど美しいツリーを描いても、枝の先で立ち尽くします。MECEが与えてくれるのは「正しく分ける力」までで、「何を分けるべきかを見抜く力」は、その手前にある別の筋肉です。分類の技術を磨くほど、皮肉にもこの「問いを立てる力」の重さが際立ってきます。MECEを本当に使いこなすとは、きれいな分類表を作れることではなく、分ける前にその問いの筋を見抜けること──そう捉え直したときに、この道具はようやく道具として働き始めます。
Noteも書いてます
営業を"言語化""構造化"する話を、ゆるめに。
