営業マンが「出禁(出入り禁止)」になったエピソード20選!

営業マンにとって叱責以上にクライアントの強い怒りとして表れるのが「出禁(出入り禁止)」。今後二度とうちの門は通るんじゃないということですので、かなり強い怒りです。そのほとんどの原因は営業にあるわけですが、どのような契機で出禁を言い渡されるのでしょうか?出禁になった20人の営業マンのエピソードです。

営業マンが出禁になったエピソード20選

クレーム・・ 40代 精密機器部品

クレームをこじらせて出禁になりました。誠意を持って対応したつもりでしたが、お許しをいただけませんでした。担当が変わり取引が継続できたのは唯一の救いです。

不幸の連続・・ 30代 ソフトウェアメーカー

行き違いに行き違いが重なり、さらに同じタイミングで親族の死に目が重なり、クレームの最中に2日間連絡を途絶えさせてしまうという不幸が重なり、無事に出禁になった。後者については、結局先方には伝えなかった。

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地獄耳というか不注意・・ 30代 商社

クライアントとの商談が終わったタイミングがランチ時だったので、近くのお店でランチを食べていたら上司から電話がかかってきた。その電話で商談の報告とほんの少しクライアントに対する愚痴を言った。翌日、先方から呼び出されて同じ店にクライアント企業の従業員がいたらしく、密告され、特定され、出禁になりました。理由は「そんなに嫌なら付き合ってもらわなくて結構です」とのことでした。

商談報告を急かした上司も怒るに怒れず、社内的には多少の注意はありましたがおとがめはありませんでした。

コンプライアンス・・ 20代 商社

クライアント企業に卸す商品の買い付けにクライアントと一緒に現地に訪れた際に、海外ということもあり先方担当者と一緒に、観光も兼ねて違法性の高い場所に訪れた。それが先方にバレて担当者は懲罰。自分は出禁になった。

セキュリティというか脇の甘さ・・ 20代 法人物流

クライアントとのSkypeでの定例ミーティングが終わった後、Skypeを切り忘れて、そのまま携帯で他のクライアントと電話していたらそれがそのまま筒抜けになってしまい、セキュリティの甘さを指摘されて出禁になった。

見た目・・ 30代 インフラ

金融企業を担当していた時に、寝癖をつけたまま訪問したら、お客様の見える場所でありえないということで出禁になった

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競合・・ 20代 クリエイティブ

クライアントの競合を担当していることがバレたため。

大損失・・ 20代 PR会社

イベント前日に出展枠を抑えることができていなかったことが把握。当然間に合わず、出禁になった。裁判沙汰直前までいったが、賠償は回避できたのが救いだった。

粗相・・ 30代 日用品メーカー

クライアントから紹介された飲食店で忘年会をしたことがあり、その時の粗相が伝わってしまい出禁に。

営業としてのエラー・・ 30代 広告

提案した内容の期待値の事前の握りが甘すぎて、結果が出なさすぎて、たいしたフォローもせずにいたら大クレームに発展し、上司と何回訪れても会ってさえくれずにメールで出禁を言い渡された。

駆け引き営業・・ 20代 人材系

競合とバッティングしたから値段を下げたら、そういう駆け引きをするような営業とは仕事をしたくないと出禁になった。もうこんなの自分の責任じゃないと思っている。

大人の付き合い・・ 20代 広告代理店

クライアントのレセプションパーティで知り合った女性と男女の関係になったら、クライアントの取引先企業の人だった。最初からわかっていたが、そこまで大事になるとは思っていなかった。

融通・・ 30代 通信

自社が契約遵守の精神が非常に強く、融通が利かない対応を続けていたら会社ごと出禁になった。確かに自分で本当に融通の利かない会社だと思うので、クライアントの気持ちはすごくよくわかる。

ミス・・ 30代 物流

営業である自分の指示ミスで、届けるはずの荷物がクライアントの工場に届かなかった。もちろん全責任は自社にあるし保険もかかっていたので、損失として大きな額ではないが、チャンスは与えてもらえずに出禁になった。かなり細部まで物流の仕組みがクライアント社内まで組み込まれているので、会社としての取引は続いた。

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庇い・・ 30代 車両部品

後輩の大きなミスの責任を被った。社内にも社外にも自分の責任になっている。カッコイイと自分では思っている。

酒・・ 20代 旅行関係

朝まで飲んでいて、お酒が残ったママ、クライアントとの打ち合わせの時間になってしまった。化粧でなんとかごまかして見た目はどうにかなったが、ブレスケアとか色々な方法を試してみたが匂いだけはどうしても消えず、打ち合わせすぐに速攻バレて、激怒された。そのまま自分は自然出禁になった。

認識ズレ・・ 30代 アミューズメント

クレームの大きさを正しく捉えていなかったことが原因。軽い感じのクレームだと思っていたら、クライアント企業の社長までお怒りのかなり大きなクレームだったみたいで、初動を間違えていつまで現場のヒヨッコに応対させるつもりだ、って会社に連絡が入り、空気のよめない営業はいらないって言われた。

言い間違い・・ 20代 流通

うっかりクライアントの名前をクライアントの競合と言い間違えてしまったことが発端。そこからズルズルと競合との関係性をネチネチ問い詰められるようになり、勘弁してくださいと愛想笑いを続けてたらバカにしているのか!とブチキレられた。正直うかつな一言だったとは思っているけど、そんなに怒ることかとは思う。

前任・・ 30代 人材派遣

前任が退職して、クライアントの競合に転職した。どんな情報を持って行かれるかわからない信用のおけない会社というレッテルを貼られて全員出禁になった。これってもうどうしようもないことだと思ってる。

敵は身内に・・ 30代 メーカー系

会ったことのないクライアントの取締役と同じ電車に乗っていて、社章バッチをつけたまま会社ロゴの入った紙袋を持って電車の優先座席で携帯で話しをしていたバカ営業がうちの会社にいたため。その会社(弊社)と取引があるということが後からわかったそうで、その場で取締役の独断で取引停止になった。その営業が誰かはわからないけど、本当にその分の数字をそいつに持ってもらいたい。

まとめると、営業マンは成果を高めるうえで欠かせない視点です。要点を振り返り、自分の現場に合わせて実践していきましょう。

「見られていないつもり」が命取り ― 気の緩む場面こそ危ない

数ある失敗の中でも、とりわけ悔やまれるのが、「誰も見ていないだろう」という油断から生まれるものです。商談を終えた後の店で、ついこぼした一言。切り忘れた通信回線から、筒抜けになった別の話。前夜の酒が残ったままの訪問。移動中の電車での、無防備なやり取り。これらに共通するのは、相手の目が届いていないと思い込んだ、その気の緩みです。しかし、実際には、世間は思うより狭く、どこで誰が見聞きしているか分かりません。相手の関係者が、隣の席にいるかもしれない。回線が、まだつながっているかもしれない。だからこそ、身につけておきたいのは、常にどこかで見られている、という前提で振る舞う構えです。これは、四六時中びくびくすることではありません。表で見せている自分と、裏での自分に、そもそも差をなくしておくこと。裏表がなければ、どこを見られても、慌てる必要がなくなります。気の緩む場面にこそ、その人の本当の姿が出るものです。

クレームの大きさを見誤らない ― 初動で上位者を出す

出禁の引き金として、とりわけ多いのが、クレームへの対応を誤ることです。中でも致命的なのが、その怒りの大きさを、軽く見積もってしまうことです。本人は小さな行き違いのつもりでも、相手の会社では、上層部まで巻き込む大問題になっている、ということが起こります。この最初の見立てを誤ると、対応の規模がまるで釣り合わず、「いつまで下の者に応対させるのか」と、火に油を注ぐことになります。だからこそ、クレームを受けたら、まず、これはどれくらいの重さの話なのかを、慎重に測ることです。相手のいつもと違う語気、話が及んでいる範囲、出てくる人の役職。少しでも大きいと感じたら、迷わず、早い段階で上司や上位者を前に出す。判断に迷うくらいなら、大きめに構えて動くほうが、間違いが少ない。初動での対応の重さが、相手の本気度に見合っているか。ここを外さないことが、こじれを防ぐ最大の分かれ目になります。

出禁を告げられたら ― 会社と会社の関係だけは守る

それでも、出禁を言い渡されてしまうことはあります。そうなったとき、大切なのは、そこで全てを投げ出さないことです。まず知っておきたいのは、あなた個人が出入りを止められても、会社と会社の取引までが、必ず終わるとは限らない、ということです。担当をあなたから別の人へ替えることで、取引そのものは続けられる場合が、少なくありません。だからこそ、個人の失点を、会社全体の損失にまで広げないよう、すぐに上司や社内に事実を共有し、会社としての対応に切り替えることです。感情的に食い下がって、かえって相手の態度を硬化させるより、いったん引いて、しかるべき筋から誠意を尽くすほうが、道は残りやすい。そして、たとえその取引が完全に途切れても、悪あがきで後味を悪くせず、去り際だけはきれいにしておく。業界は狭く、いつどこで、その相手と再び関わるか分かりません。閉じてしまった扉を、力ずくでこじ開けようとせず、次につながる余地だけは残しておくことです。

自分の努力を超える要因もある ― 会社ぐるみの振る舞いが身を守る

出禁の中には、正直、自分ではどうしようもなかった、と思えるものもあります。前任者が競合へ移ったせいで、会社ごと警戒された。顔も知らない別の社員の振る舞いが、取引先の耳に入って、とばっちりを受けた。あるいは、自社の融通の利かない方針が、相手の不興を買った。こうした、個人の努力だけでは防ぎきれない出禁があるのも、また事実です。ここから見えてくるのは、営業一人の振る舞いは、実は、会社全体の振る舞いと、地続きだということです。あなたがどれだけ誠実でも、同僚の一人の油断が、あなたの築いた関係を崩すことがある。逆に、あなたの日々の実直さが、見えないところで、別の誰かの取引を支えていることもある。だからこそ、身を守るのは、個人の頑張りだけではなく、会社ぐるみの、一貫した振る舞いです。そして、自分に非のない出禁を、一人で抱え込んで気に病む必要はありません。防げなかったものは、会社と共有し、切り替えていくことです。

そもそも出禁とは、損害の大きさで決まるのではなく、「付き合う価値」と「危険」の天秤が傾いた瞬間である

ここまで、出禁をめぐる実務を見てきましたが、最後に、そもそも出禁とは、どういう現象なのかを考えてみたいと思います。数々の失敗談を並べてみると、一つ、不思議なことに気づきます。大きな損失を出しても取引が続くことがある一方で、ほんの小さな粗相で、あっさり出禁になることもある。つまり、出禁になるかどうかは、与えた損害の大きさとは、必ずしも比例していないのです。では、いったい何が、その分かれ目を決めているのでしょうか。

考えてみれば、相手は、あなたと付き合い続けるかどうかを、いつも、心の中で天秤にかけています。片方の皿には、あなたと組むことで得られる価値。もう片方の皿には、あなたと組むことで背負う危うさ。この二つを、無意識のうちに、絶えず量り比べているのです。ふだんは、価値の皿のほうが重いから、多少のことがあっても、関係は続く。ところが、何かのきっかけで、危うさの皿がぐっと重くなり、価値の皿を上回ったとき、相手は「もう、この相手と組む理由がない」と判断します。出禁とは、その天秤が、決定的に傾いた瞬間に鳴る、音のようなものなのです。

この見方に立つと、なぜ損害の大きさと出禁が釣り合わないのかが、腑に落ちます。大きな損失でも、相手が、それでもこの人と組む値打ちは揺るがない、と感じていれば、天秤は傾きません。逆に、小さな粗相でも、それが「この相手は、この先も何をしでかすか分からない」という不安に火をつけ、危うさの皿を一気に重くすれば、関係は終わる。損害を一円も出していないのに、そのやり方一つで、相手の心が離れてしまうことがあるのも、これです。「こういう手を使う相手なのか」という一点が、危うさの皿を、一気に傾けてしまう。相手が見ているのは、目の前の出来事そのものより、その向こうにある、あなたと組み続けることが割に合うかどうか、なのです。

だとすれば、出禁を防ぐ本当の道は、一度も失敗しないことではありません。人である以上、失敗は必ずします。大切なのは、日頃から、価値の皿のほうを、危うさを大きく上回るほど、重くしておくことです。この人となら組む値打ちがある、と相手に思わせるだけの中身を、地道に積み上げておく。そうして価値の皿が十分に重ければ、一度くらいの失点では、天秤はびくともしません。逆に、価値の裏づけがないまま、危うさばかりが目につけば、ささいなつまずきで、皿は傾きます。出禁とは、突然の事故のように見えて、その実、日々の一つひとつの振る舞いが、少しずつ動かしてきた天秤の、最後の傾きなのだと思います。

筆者:店長

営業と、競馬と、しゃべる植物。あっAIも。つい、いろいろ作ってしまう人です。

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