社会人になって初めてのお給料!初任給の使い方のエピソード5選
社会人になって初めてのお給料を「初任給」と言いますが、社会人になって初めてもらうお給料は感慨深いものがあります。親孝行に使う人が多いですが、先輩はどのような使い身をしているのでしょうか?
先輩の初任給の使い方!エピソード5選
20代 技術営業
親孝行に使った。就職活動している時からずっと親は応援してくれていたし、内定が出たときもすごいお祝いしてくれた。社会人になるときの準備とかでもだいぶお世話になったので、それぐらいはと思って、3万円の旅行券を両親にプレゼントした。3万円で行けるところは限られているが、すごく喜んでくれて嬉しかった。
20代 スクール系
教育係の先輩や直属の上司に奢るという謎の風習がある。それも遠慮してはいけないというルールがあって、吐くまで飲むし食べる。結局、決しては多くはない初任給の半分を使われてしまった。先輩方もみなそうしてきたと言われて渋々やったが、正直誰が嬉しくてやっているのかわからない。結局その会社はすぐにやめてしまった。早くその文化も会社も潰れて欲しいと思っている。
30代 教材関係
10年以上前の話ですが、仲のよかった同期5人と初任給でネクタイ交換をしました。結局その後配属もバラバラになり、一年に一回ぐらいしか会える機会がなかった。でもそれでも同期は本当に刺激になる存在で、いつも将来のこととかを話しあった。入社してから10年後、5人で独立して会社を起こした。同期は一生の宝物だと思っている。
20代 介護系
彼女と旅行に行った。2年違いの彼女は、自分は社会人で彼女はまだ学生。社会人っぽいところを見せたくて、奮発して二人で5万の旅館に泊まった。宿にお金を使いすぎて、旅行中の食事のこととかを考えていなかった。せっかく旅行にきたのだからと自分に言い聞かせて、普段とても食べれるレベルじゃないお店に行った。彼女に出させるわけにいかず、結局10万近く使ってしまってすごく後悔したことを覚えている。
20代 住宅関連
両親と食事を行って全部奢ってあげた。それでもたいした金額ではないので頑張った自分へのご褒美に散財した。ストレス発散にはなったけど、エステだとかフレンチだとかに使ってしまって、残るものに使えばよかったと本当に後悔している。
営業の現場では、社会人への理解が成果を大きく左右します。本記事で紹介したポイントを振り返り、明日からの業務に少しずつ取り入れていきましょう。
まず知っておきたい「額面」と「手取り」の差——初任給は思ったより残らない
エピソードを読んでいると、みんな意外と大胆に使っていますが、その前に押さえておきたい現実があります。給与明細に書かれた金額(額面)と、実際に口座に振り込まれる金額(手取り)は、同じではありません。ここを知らずに額面のつもりで使うと、計画が狂います。
給料からは、所得税・社会保険料(健康保険・厚生年金など)が差し引かれ、手取りは一般に額面の8割前後になると言われます。つまり額面20万円台でも、自由に使えるのはそれより少ない、というのが出発点です。さらに新社会人が見落としがちなのが住民税です。住民税は前の年の所得をもとに計算されるため、働き始めた1年目は基本的にかかりませんが、2年目からは引かれ始めます。この仕組みのせいで、「去年と同じ額面なのに、2年目のほうが手取りが減った」と感じる人が少なくありません。初任給を使う前に、まずは振り込まれた手取りの金額を正確に把握し、その範囲で計画を立てる。これが、後悔しない使い方の出発点になります。
使い道の型を知っておく——親孝行・自分へのご褒美・貯蓄・自己投資のバランス
初任給の使い道は、大きく四つの型に分けられます。エピソードに出てくる使い方も、たいていこのどれかに収まります。それぞれの意味を知っておくと、自分の一回をどう配分するか決めやすくなります。
一つ目は「親孝行」。育ててくれた人へ、初めて自分の稼ぎから何かを贈る使い方で、贈った側の記憶にも長く残ります。二つ目は「自分へのご褒美」。就職までの努力をねぎらう使い方ですが、勢いにまかせると散財に転びやすいので、金額を先に決めておくのがコツです。三つ目は「貯蓄」。地味ですが、社会人生活の安心につながる第一歩です。四つ目は「自己投資」。本や資格、スキルの習得など、これからの自分の力を伸ばすためにお金を使う型で、長い目で見ればもっとも見返りの大きい使い方とも言えます。全部を欲張る必要はありませんが、「記念に使う分」「将来に回す分」「自由に使う分」の三つにざっくり割り振っておくと、一回きりの初任給を、後悔なく配分できます。
親への贈り物、何をいくらで贈るか——形に残る/残らないの選び方
初任給の使い道で最も多いのが、親への贈り物です。ただ、いざ贈るとなると「何を、いくらで」で手が止まります。目安と選び方を押さえておきましょう。
金額は、高ければよいというものではありません。初任給という限られたお金のなかで無理をすると、かえって相手に気を遣わせます。数千円から一万円台でも、気持ちは十分に伝わります。大切なのは、金額より「初めての給料で贈った」という事実のほうです。贈るものは、「形に残るもの」と「体験として残るもの」に大きく分かれます。花やスイーツ、旅行券のように使えばなくなるものは、気軽で相手も受け取りやすい。一方、財布や小物のように形に残るものは、日常のなかで折にふれて思い出してもらえます。どちらが正解ということはありませんが、迷ったら、一緒に食事に行ってその場でごちそうする、という使い方も喜ばれます。モノが残らなくても、「初任給で親と食卓を囲んだ」という時間そのものが、記憶に残る贈り物になります。
「散財して後悔」を避ける——付き合いの出費や見栄との距離の取り方
初任給のエピソードには、後悔の色がにじむものも混じっています。勢いで高い店に行きすぎた、付き合いで半分が消えた——こうした失敗は、使う前に少し身構えておくだけで避けられます。
まず、見栄からの出費に注意します。社会人になりたてだと、背伸びして普段行けない店やサービスにお金を使いたくなりますが、「残るものに使えばよかった」という後悔はここから生まれがちです。使う前に「これは記念か、それとも見栄か」と一度自問するだけで、無駄な散財はかなり減らせます。もう一つが、断りにくい付き合いの出費です。先輩に奢る、飲みに付き合うといった慣習に、初任給の多くを持っていかれるケースもあります。こうした風習は近年見直されつつあり、無理に全額を差し出す必要はありません。自分の生活を圧迫するほどの出費なら、笑顔で程よく距離を取る勇気も大切です。初任給は一度きり。使う前に「何にいくらまで」を決めておくことが、勢いに流されないための、いちばん確実なブレーキになります。
そもそも初任給とは、「稼ぐ側になった自分」に意味を刻むためのお金である
ここまで、手取りの現実、使い道の型、親への贈り方、散財の避け方と、初任給を後悔なく使うための考え方を見てきました。最後に、そもそもなぜ初任給が、これほど特別に感じられるのかを考えてみます。
冷静に見れば、初任給は、これから何十回、何百回と受け取る給料の、たった一回目にすぎません。金額として飛び抜けて多いわけでもない。それなのに、人はこの一回に、特別な思い入れを抱きます。なぜでしょうか。エピソードを並べてみると、あることに気づきます。宝物のように語られる使い方――親への贈り物、同期とのネクタイ交換――には共通して「誰かとの関係」や「節目」が刻まれています。逆に、後悔として語られるのは、勢いで消えて、あとに何も残らなかった使い方です。同じ金額でも、記憶に残るものと、残らないものに、はっきり分かれるのです。
この違いが教えてくれるのは、初任給で本当に問われているのが、「お金の使い方」ではない、ということです。問われているのは、自分が初めて「稼ぐ側」に回ったこの瞬間を、どんな意味とともに刻むか、です。学生まで、お金はもらう・使うものでした。それが、自分の働きの対価として初めて手にした一回目のお金。だからこそ人は、その使い道に、これから社会人として生きていく自分の宣言のようなものを、無意識に託します。親孝行に使うのは「支えてくれた人に返せる立場になった」という宣言であり、自己投資に使うのは「これから伸びていく」という宣言です。
だから、初任給の使い道に、唯一の正解はありません。額面をどう配分するかという計算より、「この一回に、自分は何を刻みたいか」と問うほうが、ずっと本質に近いのです。何に使うか迷ったときは、金額の損得ではなく、十年後に思い出したときに、そっと笑えるかどうかを基準にしてみてください。その視点で選んだ使い道は、たとえ数千円でも、これから続く長い社会人生活の、確かな一歩目として心に残るはずです。

