営業としての運を上げるための「ツキを呼び込む」10の方法

営業をしていれば「運」に助けられることは多くあるはずです。本当にラッキーパンチのような受注もありますし、地道な努力の末に女神がほほ笑んでくれたような受注も。先輩たちが実際にしていた「ツキを呼び込む」ための10の方法を紹介します。ぜひ、実践に移してみて営業としての運を上げてみてください。

営業としての運を上げるための「ツキを呼び込む」10の方法

願掛け(30代 保険代理店)

二回連続で提案内容が完璧に採用されたことがあって、その時につけていたネクタイを勝負ネクタイとして、大きな提案をする時につけるようにしています。絶対に毎回提案が採用されるわけじゃないですが、それよりも勝率に直すと高いような気がするので、運気が上がっていると思い込んでいます。

ルーティン(40代 木材営業)

毎日の行動を繰り返すこと。逆にいうと特別なことをしないこと。必ず毎日同じ朝食をとり、毎日同じ電車に乗り、毎朝同じ時間に出社すること。規則正しい生活を送ることでツキがついてくると思っている

振り返り(20代 運輸関連)

ピッチャーがスランプになると、調子がよかった時のフォームを取り戻そうとビデオなどを見て研究しているというのを知ってから、営業をしているといい時も悪い時もあるので、調子がよかった時のことをしっかりと振り返って、何が良かったのかということをしっかり分析するようにしている。自分としては運が上がるという意味合いでしている部分が結構ある。

何もしない(30代 商社)

何もしない。波に逆らってはいけないと思っているので、悪い時はじっと耐える。するべきことをしっかりと毎日して、しっかりと考えて、確実に行動に移す。大切なのはそれだけだと思っています。

内勤(30代 機械)

悪いことは続くので、運が悪いと思った時は勝負プレをあまりしないようにしている。逆にそういう時にしかできないようなデータの読み込みとか資料の作成とか、社内の仕事とか、ずっと内勤をするようにしている。いたずらに運を使わないように、我慢して他の仕事をしている。

社外の人と会う(20代 自動車部品)

社外の人に会って刺激をもらうようにしている。特に自分は同性の人と会うとツキが上がるような気がしているので、積極的に社外の人と会うことで運をあげようとしている。社外の人に会うといつもだいたい新鮮な気持ちになるので、ツキが上がった気になる。

風水(20代 スポーツ関連)

超非科学的に、運を呼び込むグッズなどを買い漁ったり、運を呼び込むための色とかの研究をしている。結果に結びつかなくても、いつか大きなツキになって返ってきそう。というかしないともっと運が悪くなりそうだから。

早起き(30代 通信)

早起きしたらかなり気分がよく出社できるので、なるべく運を上げたい時は早起きするようにしている。朝とかもめちゃくちゃ集中できるし、何か得した気分になるので、それだけでもう運が上がっている気がする。

リラックス(30代 人材派遣)

リラックス効果がありそうなことを片っ端からしている。結局は気の持ちようだと思うので、なんでもかんでもポジティブに考えれるように、アロマやらジョギングやらマッサージやら心と体がリラックスしそうなことは片っ端から取り入れてみる。

営業(20代 銀行)

営業。営業に運も不運もない。全部実力。そう思い込んで結果が出ようが出まいが営業してる。

運は試行回数で拾える ― チャンスの母数を増やす

営業の運を考えるうえで、まず外せない現実があります。それは、成果の一つひとつには、確かに運の要素が絡む、ということです。同じ提案でも、相手の予算のタイミングや、その日の機嫌といった、こちらにはどうにもできない事情で、通ることも、流れることもあります。一件の結果は、思いのほか、時の運に左右される。だとすれば、運を味方につける最も確かな方法は、挑む回数そのものを増やすことです。一回きりの勝負では、運の良し悪しが、そのまま結果になります。しかし、十回、二十回と数を重ねれば、たまたまの不運は他の機会でならされ、実力のほうが結果に表れやすくなります。訪問先を増やす、提案の機会を広げる、声をかける相手の数を増やす。どの一件が実るかは選べませんが、実る可能性のある機会を、いくつ作れるかは、自分で決められます。運がいいように見える営業ほど、実は、人知れず、数え切れないほどの挑戦を重ねているものです。

来た幸運を取りこぼさない ― いつでも掴める備え

運を増やすもう一つの鍵は、やってきた幸運を、確実に掴めるように備えておくことです。どれだけ多くの機会を作っても、いざ好機が訪れたときに、準備ができていなければ、それはただ通り過ぎていきます。たとえば、ふとした立ち話で、相手が「実はこういうことで困っていて」と漏らした。ここで、すぐに自社で役立てそうな案を返せるか、それとも「持ち帰って考えます」で終わるかは、日ごろの備え次第です。急な問い合わせ、偶然の紹介、思いがけない再会。幸運は、たいてい、前触れなく、こちらの都合とは関係なくやってきます。そのときに掴めるかどうかは、運の良し悪しではなく、いつ来てもいいように、頭と手をあたためておけているかで決まります。自社の強みをいつでも語れる、相手の役に立てる引き出しを、常に持っている。そうした日々の備えがある人にだけ、幸運は「幸運」として実を結びます。

不調の波を最小化する ― 悪い流れの断ち方

どれだけ備えても、営業には、何をやってもうまくいかない時期が、必ずあります。この不調の波との付き合い方が、その後を大きく左右します。いちばん避けたいのは、焦って、傷を広げることです。結果が出ない苦しさから、通すべきでない安売りをしたり、守れない約束をして受注を取りにいったりすると、目先はしのげても、後でより大きな痛手になって返ってきます。不調のときこそ、無理な一発逆転を狙わず、賭け金を小さく保つことです。そのうえで、なぜうまくいっていないのかを、落ち着いて見直す。うまくいっていた頃と、何が変わったのか。基本のどこかが、おろそかになっていないか。派手に動くより、足元を点検し直す時間に充てる。そして何より、一件の失注を、必要以上に引きずらないこと。結果には波があると割り切り、次の一件へ気持ちを切り替える。悪い流れを断つのは、気合いではなく、傷を広げない冷静さと、淡々と基本に戻る地道さです。

好調の波に乗る ― ツキが来たときの攻め方

逆に、流れが来ているときの過ごし方も、意外と見落とされがちです。うまくいっているときは、つい、その心地よさに慢心して、足を止めてしまう。しかし、調子がいい時期こそ、攻めどきです。物事がうまく回っているときは、こちらの気持ちにも余裕があり、その余裕は、相手にも伝わります。乗っている人のところには、さらに話が集まってくる。だから、波が来ていると感じたら、その勢いを使って、動きを増やすことです。ためらっていた大きな相手に当たってみる。満足してくれている客に、紹介をお願いしてみる。普段は後回しにしがちな挑戦を、この機に仕掛ける。好調は、永遠には続きません。だからこそ、続いているうちに、次につながる種を、できるだけ多くまいておく。良い波に乗れているときに、どれだけ前へ出られるか。その差が、一時の好調で終わる人と、好調を次の好調へつなげる人とを分けます。

そもそも「運を上げる方法」の正体は、運を操ることではなく、どうにもならない結果と、心穏やかに付き合う術である

ここまで、営業における運との付き合い方を見てきましたが、最後に、そもそも「運を上げる」とは、いったい何をしていることなのかを考えてみたいと思います。勝負ネクタイ、決まった朝の習慣、縁起をかつぐ品々。人によって、その方法はさまざまです。けれど、これらを一つひとつ眺めていくと、まったく違うように見えて、実は、どれも同じ一つの働きをしていることに気づきます。

営業という仕事には、どうしても、自分ではどうにもできない部分があります。相手の懐事情、決裁のタイミング、その日の巡り合わせ。どれだけ力を尽くしても、最後の結果は、自分の手を離れたところで決まることが少なくない。この、努力が必ずしも報われるとは限らない、という不確かさは、人の心を、静かにむしばみます。放っておけば、不安で動けなくなったり、投げやりになったりしてしまう。ここで効いてくるのが、さまざまな「ゲン担ぎ」なのです。勝負ネクタイを締めれば、根拠はなくとも、なぜか落ち着く。決まった手順をなぞれば、ざわついた心が、整う。これらは、運そのものを変えているのではありません。変えているのは、それを信じる、自分自身の心のほうです

そう捉えると、「運を上げる方法」の正体が見えてきます。それは、運を思い通りに操る魔法ではなく、思い通りにならない結果と、心を乱さずに付き合っていくための、知恵なのです。コントロールできないものを、無理に握ろうとすれば、心はすり減るばかりです。だから、結果は結果として天に預け、自分にできる行動だけに、意識を戻す。ゲン担ぎは、その意識の切り替えを助ける、小さな杖のようなものです。それを信じることで、また今日も、落ち着いて一歩を踏み出せる。効き目は、未来にではなく、今日のあなたの心のほうに、現れているのです。

だとすれば、「運がいい営業」とは、幸運に恵まれた人のことではありません。結果の不確かさに、いちいち心を乱されず、良い時も悪い時も、平らかな気持ちで、やるべきことを続けられる人のことです。運を上げようとする営みの本当のねらいは、幸運を無理に引き寄せることではなく、不確かさに揺れる心を静め、自分を、動き続けられる状態に保つこと。ゲン担ぎであれ、習慣であれ、それが今日のあなたの心を整え、明日もまた淡々と歩き出させてくれるなら、その一点において、確かに役に立っています。ツキとは、追いかけて掴むものではなく、心を乱さず歩き続ける人の後ろから、いつのまにかついてくるものなのだと思います。

終わりに

いずれの方法もあくまでも参考にしかならないかもしれませんが、どれも「結果を出すために必死に考えて行動に移している」ということです。運頼りにすることばかりを考えていてはいけませんが、それでも結果を出すためにもがき苦しみ、行動をすることが何よりもツキを呼び込み、結果に繋げる最短の方法と言えるかもしれません。

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筆者:店長

営業と、競馬と、しゃべる植物。あっAIも。つい、いろいろ作ってしまう人です。

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