営業の自信のつけ方|科学的な整え方から立て直しまで

「科学的」に営業としての自信をつけるために1.深呼吸をする 2.生活習慣に気をつける 3.火を見る 4.日光を浴びる といった方法があります。これらは充足感ややる気を左右する脳内物質や体の働きに直接アプローチする方法です。もちろんこれらが結果的に即席の営業としての自信をつける方法でもありますが、体が資本の営業マンのそもそもの健康に影響するものですので、ぜひ習慣とすることをオススメします。

営業としての自信をつける

営業マンには自信が必要です。クライアントに提案する時に不安混じりだと、クライアントとしてもなかなか提案を受け入れることもできません。もちろん場数を踏み成功体験を積めば営業としての自信をつけることはできるでしょう。しかしそうした「結果として自信がつく」のはなく、営業としての場数がなくとも「自信をつけること」を目的とした手法について5つの方法をご紹介します。

  • 深呼吸をする
  • 生活習慣に気をつける
  • 火を見る
  • 日光を浴びる

深呼吸をする

まず自信をつけることをゴールにせず、そのずっと手前の「平常心でいること」「普通でいること」を目的とする方法です。例えば上がり症の人やクライアントの前だとどうしても言葉がスラスラ出て来ない人にオススメの方法です。

クライアントと商談する前に、もしくは商談中にアクビが出てしまうほどの深呼吸をしましょう。鼻ではなく口呼吸で15秒かけてゆっくりと息を吸い込み、30秒かけて口から少しずつ息を吐き出します。これを3セットするだけで、酸素が大量に体内に取り込まれ精神的な安定を手にすることができます。つまり「落ち着く」ことができます。

科学的な裏付けとしては下記のような南栃木病院院長の北村 諭先生によると深呼吸をすることで「副交感神経」に作用し、リラックス効果を得ることができるようです。

深呼吸をするとリラックスできるのは、自律神経のうち交感神経の働きが弱まり、副交感神経の働きが強くなるからです。心身が活動状態にあるときは交感神経の働きが副交感神経よりも強まり、逆に活動を休んでいるときは副交感神経の働きのほうが優位になることはよく知られています。

生活習慣に気をつける

自信をみなぎらせるためにドーパミンという脳内物質をより多く分泌することで「やる気に満ち溢れる」という状態を作り出すことができます。逆にいうと、「やる気が出て来ない状態」ではなかなか自信をつけることもできません

仕事に対するやる気が満ち溢れている状態出あれば営業としての自信も自ずと身につくの出はないでしょうか。ドーパミンという脳内物質をより多く出すためには、サプリメントなどの補助的な手法もありますが根源にあるのは、生活習慣です。

運動・睡眠・食事について健康的な生活をすることに加えて、「趣味に没頭できる時間をつくる」「瞑想などの心身がリラックスできる状態をつくる」ことによってもより多くのドーパミンを分泌することが可能です。つまり「健康」を意識した生活習慣を送ることがドーパミンをより多く分泌する秘訣です

火を見る

アロマキャンドルなどの火を見ることで、脳内のアルファ波の状態を整えることができ、深いリラックスを体験することができます。キャンプファイヤーや暖炉などの火を、時間を忘れて見つめてしまった経験はないでしょうか?大きなリラックス効果を得ることができることから、アロマキャンドルを使ったセラピーなども多くの場所で開催されています。

また火を見ることで脳内の状態がリラックスされるため、睡眠導入としても非常に最適で、より深い精神安定である睡眠の導入剤としての効用も期待することができます。

日光を浴びる

日光を浴びることでより多くのセロトニンという脳内物質を分泌することが可能です。心理士の村田芳実によるとセロトニンが分泌されることによって達成感を感じることができるようになります。

ハッピーホルモンと言われるセロトニンという脳内物質があります。このホルモンが分泌されると、幸福感や満足感、達成感、満腹感が得られます。

例えば、トレッキングをして、山の頂上に達した時に、幸福感、満足感、達成感が得られますが、これらの感覚の源がセロトニンです。

達成感や幸福感を感じながら仕事ができるようになると、もちろん仕事にたいして前向きに取り組むことができるようになります。一定時間日光を浴び続けることによって、セロトニンの分泌を促進しますし、日光には睡眠を深くする効果もあります。

準備で作る自信 ― 「調べ尽くした」という事実が不安を消す

営業の自信というと、気持ちの持ちようや体調の整え方に目が向きがちですが、現場で最も確実に不安を減らすのは、実は準備の量です。商談の前に、相手の会社の近況、業界の動き、担当者が過去に口にした課題、自社の製品が競合と比べてどこで劣り、どこで勝つのか。ここまで調べ尽くしておくと、「何を聞かれても答えられる」という手応えが生まれます。不安の正体の多くは、「想定外のことを聞かれたらどうしよう」という、未知への恐れです。だとすれば、想定できる問いをあらかじめ潰しておけば、恐れは実際に小さくなります。とくに、相手から出そうな反論や答えにくい質問を先に書き出し、その受け答えを用意しておく。この一手間が効きます。準備でつけた自信は、体調や気分に左右される即席の自信と違って、崩れにくい。「やれることは全部やった」という事実だけが、本番で静かに背中を支えてくれます。

自信は「見せ方」で伝わる ― 語尾・言い切り・間の使い方

自分の中に自信があっても、それが相手に伝わらなければ、営業の場では意味を持ちません。逆に、内心は不安でも、伝え方次第で相手を安心させることはできます。鍵になるのは、話し方の細部です。まず語尾。「〜だと思うのですが」「〜かもしれません」と濁す癖があると、それだけで頼りなく響きます。言い切れるところは「〜です」「〜できます」と言い切る。次に、間の使い方です。早口でまくし立てるのは、かえって自信のなさの裏返しに見えます。大事なことを言う前に一拍おき、相手の目を見て、ゆっくり届ける。沈黙を怖がらず、相手が考える時間をあえて空けられる人ほど、落ち着いて見えます。声も、聞き取れる程度にははっきりと出す。これらは、話の中身を一切変えずに、伝わり方だけを変える技術です。同じ提案でも、語尾を締め、間を取るだけで、相手が受け取る安心感はまるで変わってきます。

小さな成功を記録して積み立てる ― 場数を待たずに手応えを作る

場数を踏めば自信がつく、とはよく言われます。ただ、場数が自然に自信へと変わるのを待つだけでは、時間がかかりすぎます。同じ経験からより早く手応えを引き出すには、小さな成功を意識して記録することです。大きな受注だけを成功とみなすと、その間の長い期間は「まだ実績がない」という不安のまま過ぎていきます。そうではなく、「今日は相手の本音を一つ引き出せた」「答えにくい質問に詰まらず返せた」といった小さな前進を、その日のうちに書き留めておく。一つひとつは些細でも、書き溜めた記録を後から見返すと、「自分はこれだけのことができるようになった」という感覚が積み上がっていきます。人は、うまくいかなかったことは鮮明に覚え、うまくいったことはすぐ忘れてしまう。だからこそ、意識して成功を目に見える形にし、手元に残す。この積み立てが、場数を待たずに、確かな手応えを前倒しで作ってくれます。

断られても折れない ― 自信を回復させる立て直し方

どれだけ準備し、自信をまとって臨んでも、営業には断られる日が必ずあります。問題は断られること自体ではなく、その一件で自信ごと崩れてしまうことです。折れない人は、断りの受け止め方が違います。断られたとき、「自分は営業に向いていない」と人格の話にまで広げてしまうと、次の商談まで引きずります。そうではなく、「今回のこの提案が、この相手の、今のタイミングに合わなかっただけ」と、出来事のほうを限定して捉える。原因を、直せる具体(提案の順序、聞き取りの浅さ)に絞り込めば、それは次への改善点に変わり、自分を責める材料ではなくなります。加えて、断られた直後にこそ、小さくてもいいので前に進む行動を一つ入れておく。次のアポを取る、別の相手に連絡する。動きを止めないことが、落ち込みが深くなる前に流れを断ち切ります。自信とは、一度も折れないことではなく、折れかけても立て直せることだと言えます。

そもそも営業の自信とは、自分を高めることではなく、相手に安心を手渡すための器である

ここまで自信のつけ方を具体的に見てきましたが、最後に、そもそも営業における自信とは何のためにあるのか、を考えてみたいと思います。私たちはつい、自信を「自分の内側の状態」だと捉えます。堂々としていたい、不安をなくしたい、気持ちよく仕事をしたい。だから、いかに自分の心を整え、前向きな気分を作るかに意識が向きます。けれど、少し引いて眺めると、営業の場での自信には、もう一つの顔があることに気づきます。

それは、自信が本当は「相手のためにある」ということです。考えてみれば、クライアントは、あなたが気持ちよく話せているかどうかに関心はありません。相手が本当に気にしているのは、この提案に乗って大丈夫か、この人に任せて後悔しないか、という自分自身の不安です。営業における自信とは、その相手の不安を受け止め、「大丈夫です、私が引き受けます」と安心を手渡すための器なのです。あなたが自信を持って言い切るとき、相手が受け取っているのは、あなたの上機嫌ではなく、「この人が言うなら信じてみよう」という安心そのものです。自信は、自分の内側を満たすためではなく、相手の内側の不安を鎮めるために働いています

この捉え直しには、大きな効用があります。自信を「自分のための状態」だと思っているうちは、なかなかうまくいきません。緊張している自分、不安な自分にばかり意識が向き、それを消そうとするほど、かえって自分のことで頭がいっぱいになるからです。ところが、自信とは相手に安心を渡すための器なのだと捉え直した瞬間、意識の向き先が、自分から相手へと切り替わります。「自分がどう見えるか」ではなく、「どうすればこの人の不安を解けるか」を考え始める。すると不思議なことに、自分の緊張は背景に退き、結果として落ち着いて振る舞えるようになる。相手に尽くそうとすることが、めぐりめぐって、自分の平常心を作るのです。

そう考えると、これまで見てきた準備も、見せ方も、成功の積み立ても、折れないための立て直しも、すべては「自分を強く見せるため」だけの技術ではなかったことが分かります。それらは本質的に、目の前の相手に、より確かな安心を手渡せるようになるための手立てです。自信をつけるとは、自分を大きく見せることではなく、相手が安心して決断できる場を整えられる人になること。その順序さえ取り違えなければ、自信は、独りよがりの虚勢ではなく、相手との信頼を築く土台になっていきます。

終わりに

営業としての自信をつけるために、本質的に営業としての場数を踏み、成功体験や失敗体験を増やすことが結局一番の近道であることに間違いありません。しかしながら、即席のやる気や充実感を充足させることによって、人工的に気持ちをポジティブにし、自信をつけることも一方で可能です。

そのほとんどの方法が無料で誰でもできる方法ですし、何よりも今回挙げた方法はどれも「やることによるマイナスは全く何もなく、健康にもよいこと」ですので、ぜひ習慣として持つことをオススメします。

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筆者:店長

営業と、競馬と、しゃべる植物。あっAIも。つい、いろいろ作ってしまう人です。

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