営業マンが転職する時に確認したい募集要項の確認ポイント
営業マンがより高いキャリアを望めるような転職につながるような、募集要項の確認ポイントを挙げてみます。一つの参考にすぎませんが、転職を考えたときに普遍的に活用できる5つのポイントについてまとめました。
営業マンが転職する時に確認したい募集要項の確認ポイント
営業マンがより高いキャリアを望めるような転職につながるような、募集要項の確認ポイントを挙げてみます。一つの参考にすぎませんが、転職を考えたときに普遍的に活用できるポイントについてまとめました。
給与
考課
手当
勤務時間
福利厚生
1.給与体系について
営業職で多いのは、基本給に歩合がつくという形です。募集要項で確認したいのは、その金額はもちろんですが、
歩合が毎月の給料か賞与かどちらに反映させるかです。さらに給与が年棒制となるケースもあります。この場合は年間の収入が安定するので、支出の計画が立てやすいメリットがあります。また、ノルマの有無や自己申告による目標設定の有無もチェックする必要があります。ノルマが達成できない場合のペナルティや評価への反映方法なども、確認しておくことが大事です。
2.考課について
考課は年棒制を採用している会社で、その評価をする時期について明記したものです。年に何回行うのか、何月に行われるのかを定めることになります。多くは自分で目標を設定し、その達成率によって次の年棒が決まります。さらにパーソナリティやその他の定性内容も人事考課の項目となります。つまり、管理職へのキャリアを念頭に評価されるわけです。募集要項ではそこまで詳しく記載されませんが、面接時に質問することはできます。
3.手当について
営業職の手当は大きく分けて2つあります。一つは職務上必要になる費用負担のために支給されるものです。交際費などもこれに含まれます。そしてもうひとつは時間外勤務手当です。
交通費や通勤費なども全額支給されなかったり、一部の交通機関は対象外だったりします。また
住宅手当があるかないかというのも、給与と同じだけのインパクトがある手当だということを知っておきましょう。
4.勤務時間について
募集要項には、所定労働時間が記されます。いわゆる定時までの勤務時間ですが、その他に月の残業時間の目安も確認しておく必要があります。営業手当や基本給と比較して、その条件の良し悪しを判断することになります。
残業時間の目安に比べて営業手当が多いとすれば、実質の残業時間は多いことが予測されます。
明らかに勤務時間についての事実が書かれていない求人票や応募要項も存在します。
入社前の懸念点として労働時間があるのであれば、可能であれば
夜の22時ごろに、オフィスが入居するビルなどに訪問してみて勤務実態を外から探ってみるなどのこともしておいた方がよいでしょう。
5.福利厚生について
福利厚生には年金や社会保険といった法律で定められた法定福利のほかに、企業が独自に設けているものがあります。企業が定めるものには、交通費の支給や住宅手当、定期的な健康診断なども含まれます。営業職の場合、福利厚生が十分ではないケースがあるので注意が必要です。その分、歩合給を充実させると謳う会社もあります。
また一部の劣悪な企業だと、社会保険に加入していない企業もあります。これは明らかなルール違反ですし、ちょっとしたことならバレない、従業員を劣悪な環境で働かせても問題ないという企業の姿勢が垣間見えるケースです。
社会保険に加入していない企業への就職や転職は絶対に控えましょう。
営業の現場では、営業マンへの理解が成果を大きく左右します。本記事で紹介したポイントを振り返り、明日からの業務に少しずつ取り入れていきましょう。
抑えておきたいテクニカルな求人票の読み解き方
給与・手当・福利厚生は「何を手厚く、何を曖昧にしているか」で読む
給与体系、考課、手当、勤務時間、福利厚生。募集要項のこれらの項目を一つずつ確認するのは、転職の基本です。ただ、もう一歩進んで読むと、募集要項は単なる条件の羅列ではなく、
その会社が営業という仕事をどう扱っているかが透けて見える文書だと気づくはずです。
ポイントは、何を大きく書き、何をぼかしているか、です。歩合の大きさを前面に押し出す一方で福利厚生の記載が薄い会社は、成果の責任を個人に寄せる文化なのかもしれません。勤務時間や残業の実態をはっきり書かない求人は、触れられたくない事情を抱えていることが少なくありません。逆に、評価制度や教育体制を具体的に書いている会社は、人を育てる前提で採用していると読めるでしょう。社会保険の記載がない、あるいは未加入をうかがわせる会社は論外。それ自体がコンプライアンス意識の低さというシグナルです。額面の数字だけでなく、その「書きぶり」を読む癖をつけてください。
転職エージェントをやっていた頃、営業職の求人票を候補者と一緒に読む機会が数えきれないほどありました。そこで身についたのが、条件そのものより「何を大きく書き、何をぼかしているか」で会社を読む癖です。歩合の大きさを前面に押し出す一方で福利厚生の記載がやたら薄い求人は、成果の責任を個人に寄せる文化なことが多い。
逆に、評価制度や教育体制を具体的に書き込んでいる会社は、人を育てる前提で採っていると読めました。候補者の方はどうしても額面の数字だけを見比べがちなのですが、私はいつも「この求人が"触れていないこと"は何か、一緒に探しましょう」と伝えていました。書いていないことにこそ、その会社が営業をどう扱っているかが出るからです。
「固定残業」と「歩合比率」は、入社後の働き方を逆算できるシグナル
数字は、額面よりも「何に連動して動くか」で見ると実態が見えてきます。みなし残業(固定残業)として何時間分が含まれているかは、
その会社が“当たり前”とみなしている残業の下限だと考えてよいでしょう。営業手当が残業の目安に比べて不自然に大きければ、実際の残業は書かれた目安より多い、と読むのが自然ではないでしょうか。
歩合の比率も同じように読めます。歩合の割合が高いほど、収入は自分の結果に強く連動します。これは夢のある仕組みである一方、最終的に発注を決めるのは顧客であり、自分一人ではコントロールしきれない数字に、毎月の生活が乗るということでもあります。
収入の安定性と、日々感じるプレッシャーの大きさを、同時に左右する要素。年俸制なら収入は安定しますが、その分、評価の時期や回数、そして定性評価がどれだけ重視されるか、つまり管理職への道がどう設計されているかを、面接で確かめておく価値があるでしょう。
キャリア相談を受けていて、入社後に「思っていた働き方と違った」となる方には、共通したつまずきがありました。みなし残業の時間数と歩合比率を、額面の高さだけで見てしまっていたんです。私は候補者に、みなし残業の時間は"その会社が当たり前とみなしている残業の下限"だと考えて、と説明していました。営業手当が残業目安に比べて不自然に大きい求人は、実際の残業が書かれた目安より多いと読むのが自然です。
歩合比率も同じで、割合が高いほど収入は自分の結果に強く連動する——夢のある仕組みですが、最終的に発注を決めるのは顧客で、自分でコントロールしきれない数字に毎月の生活が乗る、ということでもあります。相談の場では必ず「この数字は、あなたがどんな月末を過ごすかを先に教えてくれていますよ」と、生活の実感に翻訳して伝えるようにしていました。
求人票で分からないことは「足で確かめる」、そして自分の物差しを先に持つ
勤務実態が書かれていない求人は、珍しくありません。労働時間が気になるなら、夜の時間帯にオフィスの入るビルを外から眺めて、灯りの様子を確かめてみる。古典的ですが有効な方法です。口コミサイトや、可能であれば現職の社員に話を聞くのも一つの手でしょう。
ただ、最後にいちばん大事なのは、
条件を見比べる前に「自分はこの転職で何を最優先したいのか」を一つ決めておくこと。年収なのか、裁量なのか、学べる環境なのか。優先順位を持たないまま条件表だけを並べると、どの会社も一長一短に見えてきて、いつまでも決められません。
募集要項は、自分の物差しを当てて初めて、意味のある情報に変わります。同じ求人票でも、何を大事にするかが定まっている人には、読み取れる情報の量がまるで違ってくるのではないでしょうか。
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店長
Xアカウント:@nishi_sales_ai
新卒で大手IT企業に入社し、飛び込み営業から深耕営業、大手企業担当まで第一線で経験を積む(表彰歴多数)。その後、事業企画・営業企画部門で経営に近い立場から営業組織と数字に向き合い、10年勤続を経て独立。営業組織の改善に特化したコンサルタント企業を立ち上げる。
コンサルタントして数々の現場に入りつつ、自ら営業特化の転職エージェントも運営。近年はAIを活用した営業組織の業務改善・生産性向上プロジェクトに携わる。現場の最前線と経営の両方を見てきた視点から、営業3年目前後がぶつかる壁を越えるための実践知を発信する。
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