年末年始の営業案内テンプレート無料コピペ|媒体別5種

年末年始の営業案内とは — なぜ必要か

年末年始の営業案内とは、休業期間と年始の業務再開日を顧客・取引先にあらかじめ伝える告知文書です。「いつから休みで、いつ再開するか」という情報を事前に周知することで、受け取った側が問い合わせや発注のタイミングを自分のスケジュールに合わせて調整できます。

多くの解説では、営業案内は「日程を伝えるための文書」として位置づけられます。しかし受け取る側の行動を観察すると、案内の中身(どの期間が休みか)だけが機能しているわけではないかもしれません。「届いた」という事実そのものが、相手にとっての安心の根拠になっているケースがあります。情報の精度より、情報が存在すること自体が先に機能するといえそうです。

テンプレートを持つことの意味も、同様の構造で捉え直せるかもしれません。毎年同じ構造・同じ品質で届く案内は、効率化の副産物である以前に、「乱れない」という印象の再現と見ることもできます。手を抜いていない、という証として機能するかどうかは受け取った相手の判断に委ねられますが、その余地をつくるのがテンプレートの役割の一つかもしれません。

案内を出し忘れると、休業中に連絡を寄せた顧客への対応が遅れ、「返事がない」という不信感につながります。取引先にとっては発注や納期の調整に支障をきたすことがあります。こうしたトラブルは、数分の作業を先送りにしたことで生じる信頼コストです。毎年同じ内容を書くことになるからこそ、本記事のテンプレートをひな形として保存し、翌年以降も使い回せる体制を整えておくことをおすすめします。

配信タイミングとチャネルの選び方

年末年始の営業案内をいつ、どの媒体で出すかは、送る相手と自社の業種によって変わります。タイミングを誤ると「知らなかった」という問い合わせが増え、案内本来の目的が達成できません。また、単一の媒体に頼ると届かない層が出てきます。メール・Webサイト・SNSを組み合わせることで、漏れなく伝えられます。

配信タイミングの目安は12月20〜25日です。顧客が年末の業務スケジュールを組み始める前に届くことが重要です。製造業や物流業のように顧客側のリードタイムが長い業種では、12月中旬を目安に早めることも検討してください。

チャネルの使い分けは次の考え方が基本です。メールは個別の取引先や会員登録済みの顧客への連絡に適しています。Webサイトのお知らせ欄やトップページのバナーは、サイトを訪れた不特定多数に届く媒体です。SNS・LINE公式アカウントは、フォロワーや友だち登録をしている顧客層に向いています。3つの媒体は排他的ではなく、それぞれの届け方が異なるため、重複して配信しても問題ありません。本記事では媒体別にテンプレートを用意しています。次章以降から、自社の配信先に合うものを選んで使ってください。

必ず入れる5つの項目

営業案内の文面に盛り込む内容は業種や規模によって多少変わりますが、どの媒体・どの業種にも共通して必要な5つの項目があります。①会社名・屋号、②休業開始日、③業務再開日、④休業中の問い合わせ対応方針(メール受付の有無・緊急連絡先)、⑤簡潔な挨拶文です。この5項目が揃っていれば、受け取った側は必要な情報をすべて把握できます。逆に1つでも欠けると問い合わせが発生しやすくなります。以下では特に書き方に迷いやすい「日付の表記」と「緊急連絡先」を詳しく解説します。

休業期間・営業再開日の書き方

休業期間の書き方は「〇月〇日(曜日)〜〇月〇日(曜日)は休業、〇月〇日(曜日)より通常営業」という形式が基本です。曜日を括弧書きで添えると、受け取った側が手元のカレンダーと照合しやすくなります。確認の手間を省けるという点で、曜日の記載は省略せずに入れることをおすすめします。

年をまたぐ場合は「12月28日(月)〜1月4日(日)は休業」のように、年号を省いて書くのが一般的です。ただし文脈上どの年かが明確でない場合は、年を明記してください。「〜より」と「〜から」の表記は一文内で統一します。「1月5日より通常営業、12月28日から休業いただきます」のように混在すると読みにくいため、どちらかに揃えてください。

緊急連絡先・例外対応の書き方

休業期間中に緊急の連絡が入る可能性がある場合は、その対応方針を明記することが重要です。「何かあっても休業中は連絡がつかない」という状態では、急なトラブルが発生したときに取引先が困惑します。特にBtoB取引では、緊急連絡先の記載は実務上のマナーとして定着しています。

具体的には次のような書き方が使えます。「緊急の場合は担当者の携帯電話へご連絡ください(【担当者名】:【携帯番号】)」や、「休業中もメールは受付いたします。1月5日(月)以降に順次ご返信いたします」のように、連絡手段と対応タイミングをセットで書くと明確です。BtoCの場合は緊急連絡先を省いてもかまいませんが、ECサイトや医療・介護系など顧客側の緊急度が高い業種では記載をおすすめします。

※著者の体験

独立して営業組織の支援を請け負うようになると、年末の休業案内を複数のクライアントに毎年送るようになりました。最初のうち、緊急連絡先の記載を迷いました。私の携帯番号を案内文に入れることへの抵抗感が、正直ありました。

数年続けてみると、連絡先を書いた年と書かなかった年で、年明けの初日の空気が少し違う気がしています。書いた年は「年末に確認したい件があったのですが、連絡先が載っていたので安心しました」という一言をもらうことがありました。実際に連絡が来たことはほとんどないのに、です。

「使われるかどうか」より「あるかどうか」のほうが先に機能するのかもしれない、と思い始めたのはそのあたりからです。私には確かめる術がありませんが、相手が案内を読む数秒で何かを判断するとすれば、その欄の有無は想像より小さくない気がしています。

メール向けテンプレート

メールは年末年始の営業案内において最もよく使われる媒体です。ただし、取引先(BtoB)と一般のお客様(BtoC)では、求められる文体・敬語のレベル・記載内容の粒度が大きく異なります。同じテンプレートをBtoBにもBtoCにも使い回すと、取引先に対してはカジュアルすぎる、あるいはお客様に対しては堅苦しすぎるという印象を与えてしまいます。以下では用途別に分けたテンプレートを用意しています。件名・書き出し・本文・締めの構成でそのままコピーして使えます。【】内を自社情報に置き換えてください。

BtoB(取引先・仕入先・関係者向け)

取引先向けのメールは、平素の取引への謝意から始め、休業期間・緊急連絡先・年始の挨拶の有無まで丁寧に伝える構成が基本です。「各位」は複数の相手をまとめて呼ぶ際に使いますが、1社ごとに個別送信する場合は「【担当者名】様」のように宛名を入れるほうが丁寧です。

件名:年末年始休業のご案内【会社名】

【宛先会社名】【宛先担当者名】様

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。【会社名】の【担当者名】でございます。

さて、誠に勝手ながら、下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

■ 休業期間:12月28日(月)〜 1月4日(日)■ 営業再開:1月5日(月)より通常営業

休業期間中にいただいたメールへのご返信は、1月5日(月)以降に順次対応いたします。緊急の場合は、担当【担当者名】(【携帯番号】)へご連絡ください。

本年中はひとかたならぬご支援を賜り、誠にありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

【会社名】【部署名】〒【住所】 TEL:【電話番号】

BtoC(一般のお客様向け)

一般のお客様向けは、親しみやすく簡潔な文体が基本です。ECサイトやサービス業では、「注文受付の扱い」「発送スケジュール」も記載しておくと顧客の不安を先回りして解消できます。EC向けのオプション行は、該当しない業種では削除して使ってください。

件名:年末年始のお休みについてのご案内

いつも【店舗名・サービス名】をご利用いただきありがとうございます。

年末年始の休業期間をお知らせいたします。

■ 休業期間:12月28日(月)〜 1月4日(日)■ 営業再開:1月5日(月)より通常営業

【ECサイトの場合】■ 12月27日(日)17時までのご注文は年内に発送いたします。■ 12月27日(日)17時以降のご注文は、1月5日(月)以降に順次発送いたします。

休業中のお問い合わせはメールフォームよりお送りください。1月5日(月)以降に順次ご対応いたします。

本年もご愛顧いただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

【店舗名・サービス名】

Webサイト・お問い合わせページ向けテンプレート

Webサイトのトップページやお問い合わせページに掲載する案内は、メールとは異なる要件があります。メールは送り先が決まっていますが、Webサイトの告知は検索や広告から訪問した不特定多数の目に入ります。短く、すぐに要点が伝わる文面が求められます。また、フォームの上部に差し込む自動返信文は、問い合わせ送信後の不安を解消する役割を担います。設置箇所ごとに適した長さと書き方が異なるため、3パターンを用意しました。【】内を自社情報に置き換えてください。

【バナー・インフォメーション用(短文・80字前後)】

年末年始休業のお知らせ:12月28日(月)〜1月4日(日)は休業いたします。1月5日(月)より通常営業いたします。

【お知らせ記事用(見出し+本文200字程度)】

年末年始の休業についてのお知らせ

平素よりご利用いただきありがとうございます。誠に勝手ながら、下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

■ 休業期間:12月28日(月)〜 1月4日(日)

■ 営業再開:1月5日(月)より通常営業

休業期間中にいただいたお問い合わせには、1月5日(月)以降に順次ご対応いたします。ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム上部・自動返信文への挿入用】

※現在、年末年始休業期間(12月28日〜1月4日)のため、通常よりご返信にお時間をいただいております。1月5日(月)以降に順次ご対応いたします。お急ぎの場合は【電話番号】へご連絡ください。

SNS・LINE向けテンプレート

SNSやLINE公式アカウントで営業案内を発信することは、フォロワーや友だち登録をしているお客様への直接的なリーチになります。しかし投稿には字数制限や読まれ方の特性があり、メールやWebサイトの文面をそのままコピーしても機能しません。SNSは流れるタイムライン上で読まれ、LINEはチャットUIで届く媒体です。それぞれに適した長さ・構成・改行の入れ方を意識して投稿することで、伝わりやすさが大きく変わります。

X(Twitter)・Instagram向け

X(旧Twitter)は1投稿あたりの字数に制限があり、要点を3〜4行以内に収めて改行で視認性を上げることがポイントです。ハッシュタグは業種によって効果が変わりますが、営業案内には原則不要です。フォーマル版はBtoB寄りの業種に、カジュアル版はBtoC・小売・飲食等に合います。コピーして使用してください。

【フォーマル版】

【年末年始休業のお知らせ】
12月28日(月)〜1月4日(日)は休業いたします。
1月5日(月)より通常営業いたします。
休業中のお問い合わせは1月5日以降に順次対応いたします。

【カジュアル版(BtoCサービス・小売等)】

年末年始のお休みのお知らせ
12/28(月)〜1/4(日)はお休みをいただきます。
1/5(月)から通常営業します!
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。

LINE公式アカウント向け

LINE公式アカウントのメッセージはチャット形式で届くため、短い段落と読みやすい改行が重要です。長い文章は読み飛ばされやすいため、1メッセージに詰め込まず、要点だけをコンパクトにまとめてください。通常テキストメッセージ用と、リッチメッセージのキャプション用のテンプレートを用意しています。

【通常テキストメッセージ用】

年末年始休業のお知らせです。

■ 休業期間:12/28(月)〜1/4(日)
■ 再開日:1/5(月)より通常営業

休業中のお問い合わせへのご返信は1/5以降となります。ご了承ください。

【リッチメッセージ キャプション用(40字以内)】

年末年始休業:12/28〜1/4|1/5より再開

やってしまいがちなNG例と書き方ミス

テンプレートを使っていても、敬称の誤りや日付表記のブレは見落とされがちです。受け取った相手が細かい点に気づいた場合、丁寧な文面も台無しになります。また、過去の文面をそのまま転用したときに同じミスが繰り返されるケースも少なくありません。ここでは頻出するミスを具体的に取り上げ、正しい書き方と判断基準を示します。送信前のチェックリストとして活用してください。

敬称の使い分けミス

ビジネス文書でよく見られる敬称ミスの一つが「お客様各位」という表現です。「各位」はもともと複数の組織や役職者を一括して指す公用語です。「お客様」はすでに敬意を含む呼称であり、「各位」を重ねると意味の重複が生じやすくなります。一般のお客様に向けては「お客様へ」または「お客様」だけで十分です。

取引先への案内では「お取引先各位」「関係者各位」が適切です。注意が必要なのは「担当者様各位」という表記です。「様」と「各位」はどちらも敬意を示す語のため、二重敬語になります。「担当者各位」に修正してください。敬称の基本は「相手を1単位として呼ぶ場合は〇〇様、複数の集合体として呼ぶ場合は各位」と覚えておくと迷いにくくなります。

休業期間の日付表記でよくある混乱

日付表記で最も多いミスは、「最終営業日」「休業開始日」「休業最終日」「営業再開日」の4点が混同されるケースです。たとえば「12月28日から休業」と書きながら、別の箇所で「12月27日まで営業」と記載されていると矛盾が生じます。送信前に必ずこの4点を確認してください。

曜日の記載は「(月)(火)」のように括弧書きで統一するのが読みやすいです。また「〜より」と「〜から」の混在も避けてください。1通のメールや1投稿の中で表記が揺れると、読み手が日付を二重確認する手間が生じます。どちらかに揃えて書いてください。

※著者の体験

事業企画として組織の整備に関わっていたとき、年末案内の文面を社内で確認する機会がありました。過去から引き継いだテンプレートを開くと、「お客様各位」という表現が何年も変わらず使われていました。

誰も修正しなかった理由は、間違いだと知らなかったからではなく、「前年も使ったし、クレームも来なかった」という空気がテンプレートを動かさない根拠になっていたのだと思います。クレームが来ないことは、相手が気づいていないこととは同じではない気がしました。

私が外部のコミュニケーションを受け取る側に立ったとき、敬称の重複に気づくと、その後の文面全体への印象が少し変わる経験をしました。クレームにはならないけれど、残るものがある気がしています。

年始の初営業日案内もセットで準備する

年末の営業案内を準備する際に、年始の初営業日案内も同時に作っておくと、業務の抜けを防ぐことができます。多くの記事や事例では「年末に休業案内を送る」で完結していますが、「年始の業務が再開したことを改めて伝える」という一手があると、年明けの第一印象を丁寧に演出できます。特にBtoBでは、年始最初の営業日にひと言あるだけで関係性の維持につながります。

年始の初営業日(1月5日や1月6日など)に合わせて、以下の再開案内を送ることをおすすめします。

件名:新年のご挨拶と業務再開のご案内

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

本日より通常営業を再開いたしました。休業中にいただいたお問い合わせには、順次ご対応してまいります。

本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

【会社名】【担当者名】

年末案内と年始案内をセットで管理するために、下記のチェックリストを活用してください。年末に一度作っておけば、翌年以降は日付だけ更新するだけで対応できます。

■ 年末営業案内チェックリスト

  • [ ] 12月20〜25日に案内を配信(メール・Webサイト・SNS)
  • [ ] 休業期間・再開日の日付と曜日を確認
  • [ ] 緊急連絡先の記載を確認(BtoBは必須)
  • [ ] Webサイトのお知らせを更新

■ 年始再開案内チェックリスト

  • [ ] 営業再開日の朝にメール・SNSで再開案内を配信
  • [ ] 休業中に届いた問い合わせに順次対応
  • [ ] Webサイトの休業中バナー・お知らせを更新または削除

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筆者:店長

営業と、競馬と、しゃべる植物。あっAIも。つい、いろいろ作ってしまう人です。

→ 店長の正体(詳しいプロフィール)

店長

Xアカウント:@nishi_sales_ai 新卒で大手IT企業に入社し、飛び込み営業から深耕営業、大手企業担当まで第一線で経験を積む(表彰歴多数)。その後、事業企画・営業企画部門で経営に近い立場から営業組織と数字に向き合い、10年勤続を経て独立。営業組織の改善に特化したコンサルタント企業を立ち上げる。 コンサルタントして数々の現場に入りつつ、自ら営業特化の転職エージェントも運営。近年はAIを活用した営業組織の業務改善・生産性向上プロジェクトに携わる。現場の最前線と経営の両方を見てきた視点から、営業3年目前後がぶつかる壁を越えるための実践知を発信する。

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