【意味】【類語・例文】マターの意味とは?必須のビジネス用語!!
【意味】【類語・例文】マターの意味とは?必須のビジネス用語!!「マター」は責任を切り分ける言葉――押し付け合いを生まない使い方と、顧客の前での消し方
〇〇マターって聞くけどよくわからない。意味はもちろん、類語と例文を添えて詳しく解説します。政治マターや経理部マター、よく使うけど意味はあってるの?という疑問を一気に解決します。
マターとは
マターとは物質や成分、問題などを指します。またビジネスの世界では人名や部署名のあとに付けて、担当の範囲などを表します。まわりで使っている人も多いかもしれない「マター」の意味や類語、使われ方まで詳しく解説します。
英単語matter
語源
多くの説が存在しますが、ラテン語のmateria(材木、物質、論説の題目)からできた古いフランスの単語からmatterになったという説が有力です。
意味
名詞としては一般に以下の3つの意味で使われます。
- 対応、または考慮されている状態や題目
- 心配や苦痛の元になっている問題
- 物質的存在
1番と2番はそれぞれニュートラルな意味とネガティブな意味を持ちますが、両方問題と訳されます。3番は「ダークマター」などという言葉があるように、「物質」と訳されます。動詞としても使われており、有名な表現としては「It doesn’t matter.(気にしない、問題ない)」があります。疑問文の中でも使われ「問題として気にする」という意味として解釈できます。最近では、米国での警官による黒人への過剰防衛などの一連の人種問題への抗議活動として「BLM(Black Lives Matter 黒人の命だって重要だ。)」という活動が展開されていますね。
ビジネスの世界での主な使われ方
主として人や部署が責任をもって担当している部分を指し、人名や部署名のあとにつけて「鈴木マター」、「人事部マター」のように使います。また上司の名前につけるときには場合によっては失礼に当たるので、〇〇さんのご担当などと表現するほうが無難でしょう。質問するときなどには「これは誰のマター?」というように使われることもあります。加えて、政治マターのように分野の名前のあとにつけることでそれに関係する事柄、という意味合いで使われることもあります。
類語と言い換え
- 案件
- 担当
- 問題
例文
あの新規事業については佐藤さんマターだから僕はわからない。
その資料作成は高橋マターです。
これからの地方分権は政治マターになるだろう。
便利だからこそ要注意――「誰のマター?」は"自分はやらない"宣言になりやすい
「マター」は、案件の担当や責任の所在を一言で示せる、とても便利な言葉です。「これは山田マターです」と言うだけで、誰が引き受けているのかが一瞬で伝わります。ただ、この「切り分けられる」という便利さには、裏側があります。責任を分ける言葉は、そのまま「これは自分のマターではない」という線引きの道具にもなるからです。
組織のなかで「○○マター」が飛び交い始めると、起こりがちなのが、ボールの押し付け合いです。誰のマターとも決まっていない、部署と部署の隙間に落ちたタスクが、宙に浮いたまま放置されます。会議で「これ、誰マター?」と問う場面も要注意です。
担当を決めているようでいて、その実、「自分はやりません」という宣言として響いてしまうことがあります。本当に前に進めたいのなら、「誰のマターか」を確定させることよりも、「次に、誰が、何を、いつまでにやるのか」を決めるほうが効きます。担当者を指す言葉よりも、次の一手を握るわけですね。そして、マターで線を引く前に、隙間に落ちたボールを「これは私が拾います」と言える人が、結局はいちばん信頼されます。
顧客の前で「マター」は使わない――内輪の便利語は、外では"たらい回し"に聞こえる
「マター」はもともと英語のmatterで、「問題」「案件」を表す言葉です。日本のビジネスでは人名や部署名につけて使いますが、基本的には社内の、それも気心の知れた相手とのあいだで通じる言い回しです。目上や社外に向けては使わない、というのは多くの解説でも触れられています。ここで一歩踏み込んでおきたいのが、ではなぜ社外で危ういのか、という点です。
理由は、マターが組織の縦割りを透けて見せてしまう言葉だからです。お客様を前にして「それは別部署のマターでして」と言ってしまうと、相手の耳には「たらい回しにされた」「自分たちの都合で動いている」と聞こえます。
せっかくの商談で、不要な不安を与えてしまいます。社内で誰のマターかを整理するのは当然必要ですが、それはあくまで裏側の作業です。お客様に対しては、「私のほうで責任を持って確認します」と、いったん一人称で引き取ります。誰の担当かという社内の地図は見せず、相手には窓口が一つに見えるようにします。この内輪の言葉を顧客の前でさっと消せるかどうかが、信頼を左右する小さな分かれ目になります。
おわりに
かなり一般的に使われるようになってきたマターについてお分かりいただけましたでしょうか。ビジネス用語としてはかなり一般的で最も広く使われているものの1つと言えます。意味と使い方を覚えて、一流のビジネスパーソンを目指していきましょう。ただし、他業界、他社の人の前で使うときには注意が必要です。時と場合によって使う言葉をわけられるとスマートですね。

