AIが“持たざる営業組織”ほど救う話
AIが“持たざる営業組織”ほど救う話
多くの営業組織はセールスフォースを捨てることもできないし、承認権限や承認フローも捨てることができない。
今そこに、AIという大きな果実があるにもかかわらず、既存の業務フローやルールという背負っているものが大きすぎてなかなか到達することができない。
セールスフォースの拡張機能でどうにかしてねって囲い込みの中でAIを使うという制約を抱えている。
そしてその制約の中で実現しようとしても、エンタープライズプランじゃないとできないという別の制約を突きつけられたりなんかして、セールスフォースの見積もりを手に「とてもじゃないけどできないだろ」と今日もぼやいている。
AIはすごい。SONYとソニーとソニー株式会社を同一の会社だと認識してくれるようにもなった。超めんどい名寄せの壁すら、楽々と超えてくれる。もはや障壁ですらなくなった。
AIはすごい。あれだけ営業個人のローカルやスプレッドシートに点在していた顧客との接点情報をソニー株式会社という顧客IDの元、全てを紐づけて可視化することができるようになった。
AIはすごい。2万字に及ぶ1時間の会話内容を3分で読める要約にして上司に届けることができるようになった。
AIはすごい。非エンジニアであっても、それらを容易に構築する世界線を実現してしまった。
・ソニー株式会社とのMeetの打ち合わせでは営業は15枚の.pptxのスライドを元に提案をしていて
・スプレッドシートにはSONYに対する今月の提案金額が記載されている。
・営業担当はxxxxx@sony.co.jpから「今月はやめておくわ」という断りのメールを受け取っている。
それを上司が知るのは、来週のチーム会で担当営業から報告を聞いてから。
・GASが、Meetが終了した15分後には営業のメアドに飛んできたmeetの文字起こしをgetFiles()して
・ClaudeAPIに渡して、商談内容を解析して、スプレッドシートの案件表に転記をする。
・上司はxxxxx@sony.co.jpからお断りのメールを受け取る前に、メンバーに対して先方に対する追撃アプローチについて"報告を待つことなく"営業担当と会話することができる。
持たざる者には容易に実現できる世界がもう到達している。
持たざる者が持っていないのは「それを実現する手触り感と具体のステップ」だけである。
全部やらない。一歩ずつ。
まずは「集約すべき情報」と「それがどこにあるのか」これを整理することがオススメ。
【集約すべき情報】
・今月の数値
・提案書
・顧客とのやりとり
・営業が持ち帰ったタスク
【それがどこにあるのか】
・C:\Users\xxxxxx\Desktop\顧客\sony
・スプレッドシート
・営業のメールフォルダ
持たざる者はきっとこれをテキスト化することで多分8~9割はカバーできると思う。ポイントは10割の完成形を目指さないこと。
そして、次のアクションはそれらを全部まとめてChatGPTのチャット画面にぶちこむこと。そのうえで「これらを全部AIを使って情報を統合したうえで、営業活動に役立てたいのだけどできる?」って聞いてみるといいです。
間違いなくAIは「できる、ただしこういう条件が必要 or それを統合して何したいかによる」みたいな回答をしてくる。
AIはできることを「できない」とは絶対言わないが、できないことできるというケースもある。そしてこの「できないこと」が持たざる者は圧倒的に少ない。
まず最初に決めることは「どこに情報を集約するのか」。
スプレッドシートにするのか、キントーンのようなノーコードツールにするのかそれとも、簡易サーバーを立ててそこに構築していくのか。
Googleやマイクロソフト環境なら話は早いケースも多い。
ブラウザやスマホで情報を閲覧できるようにするためには「データを貯めておくハコ」がないとできない。そのハコの場所を決める必要がある。
全部メリットデメリットがある。それもGPTに聞いてみるといい。制約やコスト、自社に沿った条件下での最適な方法を一緒に議論してくれる。
そんなこと自社ではやれない、ならば、してくれる人を調達するのがよい。
これまでとの大きな違いは、「未知のものであってもAIがあることで要件を定めたうえで発注できるコト」でクオリティコントロールやベンダーマネジメントが極めて容易になった。
何よりも、これいるんですか?みたいな「要件定義コスト」を大幅に削減できるようになったこと。
スコープが明確なプロジェクトは事故りにくい。
遊びがあるから=つまり発注者側の余白が大きく、ベンダー側の判断ブレが大きいほど「思ってたんと違うけど?」が起きてしまう。
最後手を動かすのは外部の人間でよい。そこに至る「自分が作りたいものは何か、それはどうやって作るのか」さえイメージしてしまえば、驚くほど簡単に低単価で調達が可能な世の中になった。そうベンダーのはったりや「とにかく難しい理由を並べておこう作戦」も一昔前と比べると「こいつ盛ってんな」を簡単に見抜けるようになった。
一番の罪は今も昔も「自分が何やりたいのかよくわかんないし、どうすればできるかもわかんない。エンジニアじゃないからな」という免罪符片手に、営業組織のカオスを知りながら現状維持を続けてきたこと。
だからずっとそういう人が持たざる者だったという話で、そこはAIがあろうがなかろうが何も変わらなくて、持とうとしない者はやっぱり救われないよってこと。
