営業が「うつ」にならないために気をつけたいこと
営業として「うつ」にならないために、しっかりと「うつ」と向き合う大切さについて
営業はうつになりやすい職種ということもあり、注意が必要です。まずは「うつ」とは何かということを正しく認識すること、自分の身体的精神的な限界を知っておくことが大切です。その上で、自分自身にあったストレスの解消策を持っておくにこしたことはありません。また心療内科も薬も決してネガティブなものではありませんので、その偏見をなくすことも大切です。
営業でうつにならないためには
営業でうつになる人はたくさんいます。その理由としては常に成果を求められるということがあります。数字に対するプレッシャーが強くストレスがたまりやすい職種でもあります。営業をする以上はうつを他人事として捉えずに、気をつけておくにこしたことはないでしょう。
まずは「うつ」を認識すること
営業をしていて憂鬱だな、と感じることが多くなると、それはうつ病のサインかもしれません。自分が「うつ」になるはずはないという思い込みが一番危険です。例えばいつもより出社時間が遅くなった、朝起きるのが億劫になったなどは非常にわかりやすいうつの入り口の傾向です。胃が痛む、頻繁に頭痛がするなど、発汗がすごいなど身体的サインとして身体に表れる人もたくさんいます。
自分の身体や思考がいつもと何か違うということを感じる
「最近頑張りすぎた」とか「プレッシャーが最近きつい」などの自覚がある
これら二つが自分自身認識しているならそれはうつかもしれません。なるべく早く心療内科などを受診したほうがよいかもしれません。
自分の限界を知っておく
自分の限界を知っておくというのはうつと向き合う上で最善の方法の一つと言えます。例えば「休日出勤は月に2回まで」「数字の追い込みでするのは3回の追加プレまで」「胃痛が出たら何があっても会社を休む」など、それ以上自分が受け止めると、心の不安を感じるラインを知っておくということです。
非常にこれは有効な手段ですが、難しいのは自分の限界がどのへんにあるのかということを知ることにあります。特徴的なサインが身体的に表出する場合は容易に特定することもできますが、「自分の思考が極端にネガティブに振れてしまうライン」というものをしっかりと認識できると非常に自分にとっては武器と言えるのではないでしょうか。
自分にあったストレス解消法を持っておく
ストレス解消法を持っておくというのは一つの大切なポイントです。適度な運動やスポーツなど体を動かすことによって、体調を整えることも出来ます。一般的に、ストレスの原因になっているものと対極にある行動をとることによってストレスは軽減されるとされています。
例えば、人とたくさん会うことがストレスの主要因になっている場合は、休日はなるべく読書などしながら誰とも会わずに過ごす。パソコン作業ばかりしていることが身体に負担をかけているのであれば、身体を動かす。気持ち的に苦しいことが続いているのであれば、リラックス効果の高いマッサージやアロマなどを日常に取り入れる、などが有効的でしょう。
心療内科も薬もネガティブな場所ではない
多くの人が勘違いしていることは心療内科やうつに対する薬などに対するネガティブな印象です。むしろ偏見と言っていいかもしれませんが、実際には多くの人が利用し、多くの人が服用した経験を持っています。何も特別なことではありません。このストレス社会でそうした頼り綱なく生きていけること自体が稀有であるという認識を持ったほうがよいかもしれません。乱用などが怖いイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、まずそんなことにはなりえません。
マネジメント層は「うつ」としっかり向き合おう
うつになってしまう人が多いということには、職場にも問題があります。一般的に10名規模の営業組織で2名以上のうつの傾向がではじめると職場そのものに原因があると言えるでしょう。大企業であればうつに対する対策としてカウセリングルームを設置することや産業医を常駐させているところもあります。
もちろん小規模企業にそのような対応をすることはできませんが、うつは「本人の問題」と一蹴せずに、企業側のサポートによって症状が軽減される例はたくさんあります。まずは理解することから始め、自社であればどのような対応をすることができるか、どのような改善が可能かということを、しっかりと議論することが大切です。
メンタルケアという概念が日本企業にも浸透してきています。働く人の心と体の健康管理をしていくことは、会社にとっても重要です。今や放っておけない問題ともいえ、ちょっとした対応の誤りでブラック企業認定されてしまうことも少なくありませんし、そうした対応が長い間ネットの検索結果として残り続けるなどのリスクも考えると、優先順位の低い問題とは言えないでしょう。
部署全体でメンタルケアをしていくことによって、うつなどの病気化してしまう前にくいとめるが出来ます。重症化させないということが、大切なポイントになっています。重症化させないための取り組みは、会社全体でも行っているところが増えています。
不調は「気分」ではなく「行動の記録」に、先に出る
営業のうつについて語られるとき、よく「自分の限界を知っておきましょう」と言われます。これは本当に大事なことなのですが、いざやろうとすると、ひとつ大きな壁にぶつかります。
心が弱っているときほど、自分の状態を自分で正しく測れなくなる、という壁です。気分という物差しは、まさにその気分が落ちているときに、いちばん当てにならなくなります。「自分はまだ大丈夫」と思えてしまうこと自体が、すでにサインだった、ということも珍しくありません。ここで、営業という仕事の意外な強みが効いてきます。営業の毎日は、放っておいても客観的な記録が残る仕事です。出社した時刻、一日の架電数、日報に書く文章。
これらは、気分よりも先に、そして気分よりも正直に、あなたの変化を映してくれます。ですから、元気なうちに、自分なりの「早めのサイン」を、気分ではなく行動のかたちで、三つほど決めておいてください。
たとえば「朝の出社が、普段より十五分以上遅れる日が三日続く」「日報の文章が、急に短く、否定的になる」「昼食を抜く日が増える」といった具合です。大事なのは、これを調子の良いとき、つまり冷静に自分を見られるうちに決めておくこと。落ちてから決めようとしても、もうそれを決める力が、残っていないからです。
サインの見張りは、自分一人ではなく「もう一人」に預けておく
行動でサインを決めても、もう一つ落とし穴があります。いざその状態になると、当の本人がいちばん、そのサインに気づけなくなる、という落とし穴です。視界が狭くなり、「これくらいは普通だ」と流してしまいます。だからこそ、その見張り役を、自分の中だけに閉じ込めないことをおすすめします。
信頼できる同僚や上司を一人だけ選び、元気なうちに、さきほどの三つのサインを共有しておく。「もし自分にこのサインが出ていたら、遠慮なく声をかけてほしい」と、先に頼んでおくのです。これは弱さを見せる行為ではなく、自分の観測を、自分より冷静でいられる誰かに預けておくという、賢い仕組みです。
そして、声をかけてもらえたら、心療内科を受診してみてください。受診も薬も、けっして特別なことでも、後ろめたいことでもありません。このストレスの多い時代に、何の支えもなく走り続けられるほうが、むしろ稀なのですから。営業は、数字の予実を毎日のように見て、早めに手を打つことに慣れている職種です。
その同じ目を、ほんの少しだけ、自分自身の心の予実にも向けてみる。重くなってから動くのではなく、まだ軽いうちに気づける人が、結局はこの仕事を、長く続けていけるのです。
終わりに
社会問題にもなりつつあるうつ病ですが、身の回りを見たときに全く珍しい話ではないことはよくわかります。大切なのは「うつ」を「うつ」と認識して、しっかりとした対処をとることにあります。もちろん事前にそうならないように、しっかりとした予防を自分自身ができるようになるに越したことはありません。

