営業マンの「雑談はクライアントに話してもらいたい」時のオススメの雑談ネタ10選!「話させ上手」になる――クライアントを主役にする質問の設計
商談のたびに雑談ネタを用意する営業マンも多いかと思いますが、クライアントに雑談ネタを振って、しゃべってもらうということもできます。そういう時にオススメな雑談ネタ10選です。恋愛からビジネスネタまで、雑談ネタに困りがちな営業マンはぜひご活用ください。
クライアントに話してもらいたい雑談ネタ
商談前の場を盛り上げるのは営業マンの大切な仕事の一つですが、いつもいつも面白い話を持ち歩けるとは限りません。そういう時に使いたいのが、クライアントに話してもらうことで雑談を盛り上げるテクニック。比較的クライアントにぶつけやすい内容から踏み込んだ内容まで、営業マン自身のネタが尽きた時に有効な雑談ネタ10選です。
クライアントに話してもらう
クライアント企業で働いている人の人物像
雑談とビジネスの中間の話題として、「どのようなことを大切にしている人が御社で働いているのですか?」とか「御社で活躍しているのはどのような人物像の人ですか?」という話題だけで、なんとなく
その会社が大切にしているものを垣間見ることができます。また担当者がその企業の方針にどのようなスタンスで向き合っているのかというポイントもぜひ確認しておきたい点と言えます。
こだわり
衣食住に始まり、仕事、人間関係、自分自身の人生など言語化できているかどうかはさておき、何かしらのこだわりを持って人は生きています。そして強いこだわりを知ってもらっているという安心感は、距離感を縮める効果もあります。闇雲にやたらめったら話題にすることではないかもしれませんが、自然に質問できるような状況があれば、ぜひ聞いておきたいポイントです。
名前に込められた思い
自分自身の名前を好きな人も嫌いな人もいます。一方でほとんどの人の親は自分の子どもに対して想いを込めて名付けるものです。だいたいは漢字から想像できるものだったりしますが、クライアント自身の言葉で話してもらうということに重きがあったりします。身近な人で子どもが生まれたタイミングなどであれば、比較的聞きやすいポイントでもあります。また、このようなサイトで名前に関しての興味深い雑学を仕入れることもできます。
趣味・好み
趣味や好みは人となりを知る最たるものです。何よりも共通の話題になりえる可能性もありますし、聞き出すハードルも低いため、最も好まれる雑談ネタと言えるでしょう。ひねりを加えたいのであれば、聞き出した後にその分野について多少の勉強をするということで、後々の話題作りを助けてくれるという側面もあります。
クライアント企業の競合
こちらは雑談の延長というよりかはほとんど商談に入る直前の話題といっても構いませんし、競合の話や業界の話は営業マンとしては必ず抑えておきたいポイントでもあります。またビジネスにおける競合だけでなく採用競合(応募者や内定者のバッティング先)を知ることで、その企業で働く人をイメージしやすいという部分もあります。
ビジネスマンとしてのハイポイント
過去を振り返れば営業マンとしてのハイポイントを語れる人はたくさんいるでしょう。それと同じく数年働けば、誰でも何かしらの成功体験を積むものです。また会話の内容として人に聞かれて嫌な気分になることはまずありませんし、話し手が乗りやすい内容と言えるでしょう。ただ聞き出すのではなく、相対している人間として
どのようなポイントを尊敬しているかということをお伝えした上で、ハイポイントについて質問するという流れに持ち込めれば、気分良く話してくれるのではないでしょうか。
今の仕事を選んだ理由
仮に入社して10年経った人でも、当時自分が就活生として面接で話した「志望動機」を忘れていない人はいます。また覚えていなくても質問されたことによって記憶を呼び起こして、思い起こすことはしばしばあります。多くの人が忘れがちな初心というものを触れさせる機会を作り出すことで、質問者である営業マンに対して親近感を覚えるという効果もあるようです。
面接や選考状況
特に新卒の採用シーズンになると人事部の社員でなくとも面接に駆り出される人は結構います。そうではなくとも毎年春の風物詩として、やはり自社の採用状況は気になるものです。クライアント企業で働く人の人物像などを知る機会にもなりますし、採用動向に関する話は景気をどう感じているかということを会話するきっかけにもなります。
会社名の由来
創業者にとって社名というものは思い入れのあるものです。そして会社の理念などとともに社員に伝えたい内容でもあります。企業文化というものが言語化され確立されている会社ばかりではありませんが、そこに何かしらの想いがこもったものではあるはずですので、営業マンとしてはぜひタイミングがあれば聞いてみましょう。
恋愛
少なくとも既婚者は一回は大恋愛をしているでしょう。そうでなくとも多くの人が恋愛経験はあります。恋愛によって人として成長した人もいますし、何より恋愛の話が好きな人はたくさんいます。特に若い担当者であれば、今現在の進行中の話として盛り上がる可能性もあります。男性営業マンから女性担当者に対して聞く時は多少の注意が必要ですが、
自分の話を持ち出しつつ「どう思いますか?」と聞くだけでも、なんとなくその人の価値観を知ることができたり、営業マンである自分を知ってもらうチャンスです。
何よりも「恋愛」について「話したがりな人」は、本当に恋愛の話を楽しいみたい人です。もしそういう担当者に当たったら他の雑談ネタを用意しなくても済むのでラッキーかもしれません。
「面白いネタ10個」より「良い質問1つ」――相手に7割話してもらう
商談の前に、面白い雑談ネタを毎回用意する。これは正直、しんどいものです。この記事のとおり、そこで効くのが「自分が話す」のではなく「相手に話してもらう」という発想の転換です。実は、
人は自分がたくさん話せた相手にこそ、好感を抱きやすい。そういう性質があります。あなたが面白い話を10個披露するよりも、相手が気持ちよく7割方しゃべった商談のほう。そのほうが、印象も情報量も上回るのです。
ですから、あなたが用意すべきはたくさんのネタではありません。相手が思わず話したくなる、良い質問をひとつ持っておくことです。「御社で活躍しているのは、どんな人物像の方ですか」と一つ投げれば、その会社が何を大事にしているのかまで見えてきます。ネタの数をそろえることに労力を使うのはやめて、相手を主役にする問いを磨きましょう。話させ上手は、実のところ、聞き出し上手でもあるのです。
そしてこの発想は、営業の本題にもそのままつながっています。相手にたくさん話してもらえた分だけ、その人の考え方や、会社が置かれている状況が見えてくる。雑談で相手を主役にできる人は、そのまま、商談のヒアリングでも相手を主役にできます。自分が話すことでその場を持たせようとするのをやめ、相手に気持ちよく話してもらう。この一点を意識するだけで、雑談も商談も、同じ土俵の上に乗ってくるのです。
新人の頃、私は商談前の雑談を"自分が場を持たせるもの"だと思い込んでいて、面白いネタを毎回仕込んで臨んでいました。ある時、逆にネタが何も浮かばず、苦し紛れに「御社で活躍されてる方って、どんなタイプの方が多いんですか?」とだけ振ったら、担当者が10分近く止まらずに話し続けたんです。しかも帰り際に「今日は話しやすかった」と言われた。ネタを10個用意して披露した日より、こちらがほとんど質問しかしていない日の方が、印象も、掴めた情報の量も上回っていました。あの日から、雑談で用意するのは"ネタの数"ではなく"相手が話したくなる問い一つ"に切り替えました。
質問には「深さの階段」がある――事実→意見→価値観
相手に話してもらうとき、気をつけたいことがあります。
質問には「深さの階段」がある、ということです。いきなり名前に込められた思いや、仕事を選んだ理由、その人のこだわり。こうした価値観に踏み込む質問をぶつけると、相手は少し身構えてしまいます。順番としては、まず答えやすい事実から入るのが得策です。
「ご趣味は何ですか」という事実の質問から始める。相手が乗ってきたら「何がそんなにお好きなんですか」と意見を尋ね、さらに関係ができてきたら「昔からそういうものがお好きだったんですか」と、その人の価値観へと降りていきます。この順で、階段を一段ずつ上るように聞けば、相手は自然と深い話までしてくれるものです。
逆に、初対面に近い相手にいきなり核心を聞けば、尋問のように感じさせてしまう。どこまで踏み込むかは、今の関係の深さに合わせる。この見極めが、話してもらううえでの肝になります。
さらに一歩進めるなら、相手が話した内容を、その場かぎりにしないことです。人物像や成功体験、仕事を選んだ理由。ここには、その人が何を大事にして判断する人なのかが、はっきりと表れます。
「実は現場のことがいちばん気になる」と語る担当者と、「数字で示せないと動けない」と語る担当者。この二人では、後の提案で刺さるポイントが違います。
雑談で引き出したその人の判断軸を、商談での提案の組み立てにそのまま生かしましょう。プライベートな価値観と、仕事での意思決定は、案外地続きになっているものです。
エージェント時代、キャリア面談で数えきれないほど人と向き合ってきて、痛感したのが"順番を間違えると人は口を閉じる"ということでした。初回でいきなり「何を大事に生きてますか」と価値観を聞くと、相手は途端に身構える。でも「今のお仕事、どういうきっかけで選ばれたんですか」という事実から入って、乗ってきたところで「その時、何が決め手だったんですか」と一段降りると、驚くほど深いところまで話してくれる。
同じ質問でも、階段の何段目で出すかで返ってくるものが全然違いました。営業でも同じで、雑談で引き出した「この人は現場感を大事にする」「この人は数字がないと動かない」という判断軸は、そのまま後の提案の刺さり方を分けます。私はこの"判断軸メモ"を面談後に必ず一行残すようにしていました。
話してもらえない相手に、どうするか
とはいえ、誰もが話し好きなわけではありません。何を聞いても一言二言で返ってくる、寡黙なタイプの相手もいます。そういう人に、答えの広がるオープンな質問を続けても、かえって場が気まずくなるだけ。
話すのが得意そうでない相手には、まず「はい・いいえ」で答えられるクローズドな質問から入り、相手のペースを見ながら、少しずつ開いていくとよいでしょう。それでも乗ってこないようなら、無理に話させようとせず、さっと本題に切り替える。これも一つの判断です。
もう一つ、踏み込む話題は、相手を選ぶ必要があります。特に恋愛のような話。盛り上がる相手には強力ですが、異性の担当者に対しては慎重さが要りますし、そもそも触れられたくない人もいます。相手の反応をよく見て、乗ってこなければ、すっと引く。話してもらうテクニックの本当の上手さは、
話させることそのものよりも、この引き際の見極めに表れるのではないでしょうか。
それから、寡黙な相手が話してくれないのを、自分のせいだと抱え込みすぎないことも大切です。もともと商談前に世間話を好まない人もいますし、その日の忙しさや機嫌もあります。話が弾まなかったからといって、脈がないわけではありません。むしろ、そういう相手には、無駄話で時間を取らせないほうが好印象なこともあります。
相手が話したがっているのか、早く本題に入りたいのか。その空気を読んで、雑談の量そのものを調整しましょう。用意した質問を全部ぶつけることがゴールではありません。
相手にとって心地よい時間を作れるかどうか。それが、本当のゴールなのだと考えておきましょう。
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