20代の女性営業マンが抱えやすい5つの悩みとの向き合い方
「20代」で「女性」の「営業マン」が悩みを抱えがちなポイントは、将来やキャリア、体調や結婚や出産など多岐に渡ります。大切なのは、悩むあまりに業務に影響が出たり、モチベーションが下がること。大切なのは、多くの人に共通する悩みであることを深く理解し、ポジティブなマインドを持ち、目の前の仕事を高いクオリティで片付けていくことと、ロールモデルがいないなら自分がロールモデルになる、体調面や体力面をカバーできるだけの生産性を身に着けるなど、前を向いて取り組むスタンスが何よりも大切です。
20代の女性営業マンが抱えやすい5つの悩み
20代の女性営業マンの悩みに対して言えることは、まず多くの人が同じポイントで悩んでいる可能性が高く、比較的共通する悩みです。これらに対しては、一朝一夕で解決できることではありません。しかし悩んだ時間分だけ解決可能性が上がるとも限りません。一方で、急な環境変化によって一瞬で解決することもあります
キャリアが不透明
女性として家庭との両立を考えたりした時に、自分自身は何年間営業として仕事をし、何年目で結婚や出産を経験し、職場復帰した後はどのような業務をしていくか、ということを考えたことのない女性営業マンはいないと言っていいほど、自分自身のキャリアについて考えてしまいます。特に、お客様ありきの仕事だからこそ、同じように後何年も同じ働き方ができるわけではないと考える女性営業マンは多く、そうした時に、今の営業職の先にどのようなキャリアを築くべきか悩む女性営業マンはたくさんいます。
体調面や体力面の心配
暑い日も外回り、寒い日も外回り。移動距離は一日何キロにもなるという営業マンがたくさんいるなかで、体力面で女性だからと考慮してもらえるケースはあまり一般的とは言えないでしょう。それに加えて、お客様ありきの仕事なので、休日でも帰宅後でも対応しなければならないことも盛りだくさん。男性だからできる、女性だからできないというわけではありませんが、体力面で男性と比べて不利な側面は否めません。それにより体調が悪くなるケースや最悪の場合、体力面の不安が退職のきっかけになることもあります。
目指すべきロールモデルの不在
昨今でこそ、女性営業マンとして脚光を浴びる人や「働き方改革」などのテーマでメディアに取り上げられる女性営業マンも見かけるようになりました。しかしそのほとんどは他社の話。どうしても整備の整った会社での話じゃないのかと思ってしまうこともあるようです。まだまだ女性営業マンの方が少ない会社はたくさんあります。そうした時に、ある程度仕事のことをだけを考えていればいい男性と、結婚や出産、体調や体力などと相談しながら自分のキャリアを考えなければならない環境におかれがちな女性とでは、一定の差がある部分があるのは事実。そうした時に、社内や身近な存在として、お手本にしたいと思えるようなロールモデルがいないという女性営業マンの悩みはかなりあるようです。
家庭と仕事の両立
結婚を現実のものに考えた時に、なぜか旦那さんに「働くことを応援してもらわないと働けない」環境に置かれている部分があるのが女性営業マンの悩みどころの一つ。本当に平等で対等な世界というのはまだまだ先であるというのがよくわかります。自分の人生でありながら、妻でもあり、出産すれば母でもある自分の人生。どちらも疎かにしたくないが、その両立は周りの理解があってこそという部分がある以上は、自分だけで決めることもできない部分もあり、多くの20代の女性営業マンを悩ませています。
婚期
「仕事が忙しくて婚期を逃した」という女性営業マンに出会ったことのある人も多いのではないでしょうか。それは周りが判断することではなく、本人がどう思うかだけの話ですが、自分自身でそう感じている女性営業マンも方やで一定数存在します。仕事が楽しすぎてという理由もありますし、仕事で出会いがなかったというケースも。場合によっては仕事が忙しくてそんな気になれず年齢が過ぎていったという場合もあります。タイミングの問題もありますので、プライベートの充実と仕事の充実の両立が難しいと感じる人もいるようです。
5つの悩みを「自分で動かす/環境に求める」で仕分ける
キャリアの不透明さには、両側からアプローチできます。自分側でできるのは、少し先を行く女性の“経路”——どんな順番で何を積み、どこで働き方を変えたか——を複数の人から聞き、自分のなりたい道を描くこと。一方で、時短勤務や復帰後のポジション、評価制度がどうなっているかは、想像で諦めず、会社に確認し、必要なら求めていい領域です。「お客様ありきだから続けられない」は、思い込みのこともあります。
体調や体力の不安は、「生産性で補え」と言われがちですが、その前に、休む権利や配慮を求めてよいことを忘れないでください。体力の差を個人の努力だけで埋めろというのは、そもそも酷な話です。担当の分散やリモート、引き継ぎの仕組みなど、組織で支えるべき部分が確実にあります。
家庭との両立や婚期も同じです。結婚を「パートナーに応援してもらう」ものとしてではなく、対等に分担する前提に立つ。両立は女性個人の調整力の問題ではなく、家庭・会社・社会の三者で背負うべき宿題です。婚期にしても、それは年齢や周囲が決めることではなく、本人が選ぶことです。
悩みに対して強く持っておきたい「マインド」と「スタンス」
まず持っておきたいマインドとしては、必要以上に考えすぎないことです。わき目も振らずに強いマインドで取り組んだ仕事が大きな糧となった経験もあるのではないでしょうか。それと同じで、大切なのは悩みに対してではなく目の前の業務に対して真摯に向き合うことです。
何をおいてしても、悩みが先行して業務に影響が出たりモチベーションが下がったりするのは避けたいものです。「自分だけが悩んでいるわけではない」ということを深く理解し、どのような環境においても高いモチベーションでいれる人材になるというポジティブなスタンスを持ち、目の前の仕事を高いクオリティで片付けていくことで自身で道を切り開く強さを持つことが大切です。
ロールモデルがいないなら自分がロールモデルになる。体調面や体力面をカバーできるだけの生産性を身に着ける。キャリアを切り開いたり、前向きに取り組むことで何事も事態を好転させてみるというような強い意志を持ち、正面突破で後進の道を自身が切り開く強さを持てば、多くのことは解決されるのではないでしょうか?
「考えすぎず前向きに」だけでは、頑張れる人ほど燃え尽きる
キャリアの不透明さ、体調や体力の不安、ロールモデルの不在、家庭と仕事の両立、婚期。20代の女性営業が抱えやすいこの5つに対して、よく語られる助言があります。「考えすぎず、目の前の仕事を高い質でこなし、前向きに。ロールモデルがいないなら自分がなればいい」。
気持ちのこもった言葉ではあります。けれど、これは5つの悩みのすべてを、本人の“心構え”だけに背負わせる発想でもあります。実際には、これらの悩みの何割かは、マインドの問題ではなく、制度や周囲の理解、男女の非対称といった「構造」から生まれています。構造の穴を個人の根性で埋め続けると、まじめで頑張れる人ほど消耗していき、最悪の場合、その疲れそのものが退職の引き金になります。だからまず必要なのは、もっと前向きになることではなく、「自分で動かせること」と「環境に求めていいこと」を、冷静に分けることです。
まとめ——「自分がロールモデルになる」は結果であって、義務ではない
ロールモデルがいないのは、あなたの不運でも努力不足でもありません。日本の女性管理職の割合は、いまだ1割ほど。完璧な手本が社内に見当たらないのは、統計どおりの当たり前です。だから手本は一人に求めず、複数の人から「この部分は理想に近い」というところを少しずつ借りて、自分なりに組み合わせればいい。
そして、「いないなら自分がロールモデルになればいい」という言葉は、たしかに尊いものですが、それを“今の自分の義務”として気負う必要はありません。自分のキャリアを描き、求めるべきものは環境に求め、無理のないペースで続けていく。その結果として、いつか後輩の誰かにとっての部分的な手本になっている——その順番で、十分です。個人が背負うべきなのは、自分の道を描くところまで。構造に空いた穴を、たった一人で埋めようとしなくていいのです。
