アジェンダとは?今更聞けない意味と使い方、レジュメとの違いは?

アジェンダとは、予定表、行動計画、協議事項です。ビジネスシーンでは会議やプロジェクトを始めるうえでやるべきこと、議論すべきことをまとめたもの、という意味合いです。ここではアジェンダの意味・アジェンダとレジュメの違い・アジェンダの描き方とコツをまとめています。

「こちらが本日の会議のアジェンダです。」のアジェンダとは?

上記の言葉を耳にしたことがありますか?外資系企業やIT業界、政策関連でよく耳にするアジェンダ。この言葉を聞いてどれくらいの人が意味を理解して、適切な使い方をしているのでしょうか?ビジネス用語としても頻繁に用いられる言葉なので、意識高い系と後ろ指さされない為にも意味や使い方からまず説明していきましょう。

アジェンダの意味

アジェンダ(agenda)

語源はラテン語の「実行に移されるべき事柄」が由来となっています。シンプルに分かりやすく言うと…アジェンダとは予定表、行動計画、協議事項です。

政治等では年単位の大規模方針を発表する時に使用されますが、ビジネスシーンでは会議やプロジェクトを始めるうえでやるべきこと、議論すべきことをまとめたもの、という意味合いです。

>>営業会議にはアジェンダが必須!より効果的なものにするには?

アジェンダとレジュメの違いは?

ビジネスシーンにおけるアジェンダの使用例

「こちらが本日の会議のアジェンダです。」

⇒「こちらが本日のこの会議で議論すべき・決めたい項目です。」このような意味になります。

アジェンダ同様よく耳にする「レジュメ」

ここでアジェンダと同じくらいよく耳にする「レジュメ」について、アジェンダと混同してしまっている人もいると思うので、紹介します。

レジュメ (résumé)※レジメとも言います

要旨・要約、研究報告、論文の内容等を簡潔にまとめたものです。ビジネスシーンでは、「要点をまとめた資料」、「議題」のことを指します。ちなみに人材業界では用いられるレジュメは「履歴書と職務経歴書」になるので注意しましょう。このようにレジュメは意味が広く、使う時に注意しないと恥ずかしい思いをすることになります。よくある間違いとして、目次と議事録はレジュメではないので注意しましょう。

アジェンダの書き方、作り方

最後に会議の進行役、責任者になった場合の為の会議設計の仕方、そしてその中でのアジェンダの作成方法について説明します。

その会議において、話したいこと・決めたいことを箇条書きにして、その項目に日時・場所・時間配分・配布資料を記載すれば完成します。

アジェンダ例

  • 【開催日】2017年○月○日
  • 【場所】15階ミーティングルーム
  • 【会議名】第一回 新商品「○○○○」の販売促進・PRイベントの立案
  • 【会議の目的】新商品の「○○○」を従来の人気商品を凌ぐロングセラー商品にする
  • 【参加者名】営業部○○○、商品部△△△、各店店長…
  • 【会議時間】10時~15時 (休憩12時より45分間)
  • 【議題】
  • ターゲット層に合わせた販促CM、ポスター、グッズの内容決定 (10:10~12:00)
  • 1PRイベントの立案 (12:45~14:50)
  • 2PRイベントの立案 (12:45~14:50)
  • 【配布資料】
  • 新商品「○○○」の概要、従来商品との比較数値データ…

※議題に時間配分を記載すると円滑に進みます。

以上が最低限アジェンダに組み込みたい内容です。

アジェンダを作る上でのコツ

  • 「会議が終わった時にどういう状態でありたいか?ゴールは何か?」
  • 「どういうインプットがあれば、皆が共通認識を持って会議に臨めるか?」
  • 「どの議題が、どれくらい論点があり、拡散しそうか?どう議論を収束させるか?」

といった点まで、議論シナリオを想像しきって作ることです。そういった意味では、アジェンダ作りが会議の品質を決めると言っても過言ではありません。

ご自身が会議の設計をした際は、会議後に振り返りをすると良いでしょう。

  • その会議が当初狙っていたゴールに達したのか?
  • 達していないとしたら何故か?
  • 時間配分は適切だったか?
  • 議論の質は十分だったか?

といったことをしっかり反省して、次に活かしていくことが大事です。

アジェンダの作成後は、必ず事前に参加者全員に配布をしましょう。事前に目を通して確認してもらうことにより、スムーズに会議が進行し、とても有意義な時間となることでしょう。その為にもアジェンダの作成はとても大切な仕事です。

最後に…

言葉の意味や実際の業務でのアジェンダ作成方法はお分かりいただけたでしょうか?アジェンダやレジュメ、ビジネス用語はTPOと聞く(話す)相手に合わせて用いることで伝わり方や効果が違います。そこを間違えてしまわぬよう心遣い、気持ちに余裕をもつことが大切です。

作って終わりにしない ― 当日はアジェンダを「時間の地図」として使う

アジェンダは、作って配って終わりではありません。本当の勝負は、それを手に会議を進める当日にあります。せっかく時間配分まで書き込んでも、当日それを見ずに進めれば、議論はすぐに時間を食いつぶします。進行役は、アジェンダを「時間の地図」として手元に置き、今どの議題にいて、残り時間がどれだけあるかを、常に意識し続ける。ある議題に割り当てた時間が来たら、結論が出ていなくても、いったん区切って次へ移る判断も要ります。話が本筋からそれ始めたら、「その件は別途にして、今日はここを決めましょう」と、さりげなく戻す。逆に、予定より早く終わった議題があれば、余った時間を、紛糾しそうな議題に回す。書いた通りになぞることが目的ではなく、限られた時間の中で、決めるべきことを決めきることが目的です。アジェンダが力を発揮するのは、作った瞬間ではなく、それを手に時間を切り盛りする、当日その時なのです。

会議の前に半分は決まる ― 誰を呼び、何を仕込むか

良い会議は、始まる前に半分が決まっています。まず、誰を呼ぶか。決定に必要な人が欠けていれば、その場では何も決まらず、「持ち帰って確認します」で終わってしまう。逆に、関係の薄い人まで大勢集めると、時間あたりの浪費が大きくなり、議論も締まりません。決める権限を持つ人と、情報を持つ人を見極めて、必要な顔ぶれだけを揃える。次に、事前の地ならしです。特に、意見が割れそうな論点や、反対が予想される提案は、会議の場でいきなりぶつけない。関係者に前もって一言入れ、考えを聞き、懸念があれば先に潰しておく。この下ごしらえがあると、当日は反発ではなく、合意の確認に時間を使えます。会議とは、その場で一から議論を戦わせる場というより、事前に整えた道筋を、皆で確かめて前へ進める場です。始まる前の仕込みが、当日の実りを大きく左右します。

ダメなアジェンダの見分け方 ― 「報告の羅列」から抜け出す

アジェンダを作れと言われて、つい陥りがちなのが、話す項目をただ並べただけの一覧です。一見それらしく整っていても、中身を見ると、決めることが一つもない、ということが起きます。よくあるのが、報告事項ばかりが並ぶアジェンダです。それぞれの担当が近況を読み上げるだけなら、わざわざ全員の時間を止めて集まる必要はなく、文書を回せば済みます。次に多いのが、会議の目的と、並んだ議題がずれている場合です。「売る策を決める」はずの会議なのに、議題が現状共有ばかりで埋まっていては、ゴールにたどり着けません。見分ける問いはシンプルです。この議題は、集まって「決める」ためのものか、それとも「知らせる」だけのものか。決めるべき論点が芯にあり、それが会議の目的と一直線につながっているか。ここを外したアジェンダは、どれだけ体裁が整っていても、時間を空費させます。

決めたことを次につなぐ ― 結論・担当・期限を残して閉じる

会議でいちばんもったいないのは、その場では活発に議論したのに、終わった途端に何も残らないことです。「いい話し合いだった」で解散し、数日後には、誰が何をするはずだったのかが曖昧になる。これを防ぐには、閉じ方に一手間かけることです。会議の終わりに、必ず、決まったことを口に出して確認する。そして、その決定ごとに、「誰が」「いつまでに」やるのかまでを、その場で決めて文字に残す。担当と期限のない決定は、決めていないのとほとんど同じで、宙に浮いたまま流れていきます。加えて、次に集まるとすれば、何がそろっていればよいのかも、あわせて確認しておく。議論を成果に変えるのは、話の盛り上がりではなく、この最後の詰めです。会議は、始め方よりも終わり方に、その人の力量が出ます。決めたことを、必ず次の行動につないで閉じる。それが、時間を無駄にしないための、最後のひと仕事です。

そもそもアジェンダとは、会議という高価な共有時間の「使い道」を、あらかじめ決める配分計画である

ここまでアジェンダの実務を見てきましたが、最後に、そもそもアジェンダとは何のためにあるのか、その正体を考えてみたいと思います。私たちはつい、アジェンダを、会議の前に配る、議題を並べた一枚の紙だと捉えます。けれど、それが本当にしていることは、単なる項目の書き出しではありません。

まず思い出したいのは、会議というものが、実はとても高価な行為だということです。五人が一時間集まれば、そこでは五時間分の労働が、同時に一か所へ注ぎ込まれています。しかも、その間、参加者は他の仕事をすべて止めている。会議とは、複数の人間の時間と集中という、最も貴重で、二度と戻らない資源を、まとめて一度に消費する営みなのです。この視点に立つと、アジェンダの役割がはっきり見えてきます。それは、その高価な資源を、何に、どれだけ振り向けるかを、あらかじめ決めておく配分計画にほかなりません。

お金の使い道を決めずに財布を開けば、支出は際限なく膨らみます。会議も同じで、行き先を決めずに人を集めれば、時間はいくらでも溶けていく。どの議題に何分を割くかを事前に決めるとは、限られた時間という予算を、どこに投じ、どこは切り詰めるかを、先に配分しておくということです。だから、時間配分のないアジェンダは、金額の入っていない予算表と同じで、計画としての用をなしません。項目を並べることではなく、貴重な時間の投じ方を決めること。ここにアジェンダの本質があります。

そう捉えると、アジェンダを配るという行為の意味も、変わって見えてきます。それは、参加者に向かって、「あなたの差し出す時間を、こう使わせてもらいます。決して無駄にはしません」と、前もって伝えることにほかなりません。良い一枚を受け取った参加者は、会議が始まる前から、この時間がどこへ向かい、何をもって終わるのかを知ることができる。逆に、それのない会議は、行き先を告げずに全員を車に乗せ、走り出すようなものです。どこへ向かうか分からないまま時間だけが過ぎ、着いた先が目的地とは限らない。アジェンダとは、集まった全員を、限られた時間の中で、確かに目的地まで運ぶために、あらかじめ引かれた道の見取り図なのだと思います。

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筆者:店長

営業と、競馬と、しゃべる植物。あっAIも。つい、いろいろ作ってしまう人です。

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