ビジネスメールの書き出し例文|型で終わらせない結果につながる書き方
コピペして使えるビジネスメールの書き出し【社内/社外】【目上/同僚】【英語】
意外と厄介なビジネスメールの書き方についてご紹介します。返信はどうするのか、季節の挨拶は必要か、目上の人にはどういう書き出しが望ましいのか細かい疑問に例文を交えて答えます。
基本は「お世話になっております。」から
目上の人、取引先等々の送信先や、メールの目的によって使い分けることがやはり望ましいですが、「お世話になっております。」などの基本的表現をいくつか覚えておくだけで普段のビジネスメールには対応できます。
通常
- いつも大変お世話になっております。
- 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
- ますますご健勝(活躍)のことと存じます。(個人)
- 平素よりお引き立ていただきまして誠にありがとうございます。
初めてメールする場合
- はじめまして、株式会社○○△△担当の◆◆でございます。
- はじめてご連絡いたします。株式会社○○△△担当の◆◆と申します。
- ○○を拝見してメール差し上げました。
- (~から)ご紹介いただき、メールを差し上げております。
重ねてメールする場合
- 度々申し訳ございません。株式会社○○△△担当の◆◆でございます。
- 失礼ながら重ねて申し上げます。株式会社○○△△担当の◆◆でございます。
- 立て続けのメールを差し上げまして失礼いたします。株式会社○○△△担当の◆◆でございます。
久しぶりにメールする場合
- 大変ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
返信へのお礼
- ご返信いただきまして誠にありがとうございます
- お早い対応誠にありがとうございます。
- お忙しいところさっそくご返信いただきまして誠にありがとうございます。
- さっそくお返事いただきまして大変うれしく拝読いたしました。
ビジネスメールに季節の挨拶は不要!
簡潔を旨とするビジネスメールにおいて、拝啓/敬具、時候の挨拶は省くのが望ましいでしょう。理想的なのは相手があなたからのメールを受け取って一目見ただけであなたの言いたいことが伝わるメールです。
英文ビジネスメールの書き出し
電子メールの場合ほとんど挨拶文等は求められないといってよいでしょう。それで例を失していることにはなりません。むしろ慇懃な長い文章を書いてしまうと、ビジネスパーソンである相手の時間を奪っているととられかねません。顧客に対するメールもほとんど同様で、まず簡潔にメールの目的を伝えるようにしましょう。以下例文です。
Dear Mr. Philips,
We have received several complaints from customers about various quality issues regarding our website. Visitors cannot place orders using certain web browsers or certain operating systems.
メールは「書き出し」より「件名と最初の3行」で決まる
「お世話になっております」に続く書き出しの型を、あなたはもう一通り持っているはずです。ですが、営業のメールで本当に成果を分けるのは、書き出しの丁寧さよりも、件名と最初の3行です。忙しい相手は、あなたのメールを一通ずつじっくり読んではくれません。まず件名で開くかどうかを決め、開いても冒頭の数行で、読み進めるかどうかを判断します。
だからこそ、「お世話になっております」の後に、いきなり長い前置きや近況を書き連ねるのは得策ではありません。3行目までに、このメールで何をしてほしいのか、という要件を置きましょう。「先日の件のお見積もりをお送りします。ご確認をお願いいたします」と先に結論を出し、詳細はその後に続けます。この順番にするだけで、相手は5秒で内容をつかめます。理想は、一目見ただけで言いたいことが伝わるメールです。丁寧な挨拶は、その邪魔をしない範囲で十分だと考えておきましょう。件名も同じ発想で作ります。
「ご連絡」「お世話になっております」といった中身の見えない件名では、後回しにされてしまいます。「【日程のご相談】〇〇のお打ち合わせについて」のように、用件と、できれば固有名詞を件名に入れておきます。相手が受信箱を上から眺めたときに、それが何のメールで、いつ対応すべきものかが一瞬で分かります。この一手間が、開封される時間を早めてくれます。丁寧さで飾るよりも、分かりやすさで相手の時間を節約する——それが、忙しい相手への何よりの気づかいになります。
返信がほしいなら、相手の手間を5秒に減らす
返信がなかなか返ってこない、という悩みも、3年目ならそろそろ卒業したいところです。返信率は、書き出しの言葉づかいよりも、相手にかける手間の量で決まります。よくないのは、「ご検討のほど、よろしくお願いします」で締めてしまうことです。
これでは、相手は「何を、いつまでにすればいいのか」を自分で考えなければならず、つい後回しにされがちです。かわりに、次にしてほしいことを一つに絞り、相手が即答できる形で聞きましょう。日程調整なら、「下記の3つの中から、ご都合のよい時間をお選びください」と候補を出します。確認事項なら、「A案とB案、どちらがよろしいでしょうか」と二択にします。
相手が考え込まずに、選ぶだけで返信できる状態を作るのです。書き出しをどれだけ丁寧にしても、最後の一手で相手に宿題を丸投げしていては、返信はかえって遠のいてしまいます。もう一つ、返信をもらいやすくするコツがあります。それは、期限をやわらかく添えておくことです。「いつでも大丈夫です」は、一見親切に見えて、相手にとっては優先順位をつけにくく、実は動きづらい伝え方です。
「〇日ごろまでにお返事をいただけますと助かります」と、理由や締め切りをそっと添えるだけで、相手はいつ手をつければよいかを判断できます。急かすのではなく、相手が段取りを組みやすいように配慮します。この気づかいが、結果として、こちらの仕事も前に進めてくれます。
テンプレの落とし穴――「誰にでも同じ」と誤送信
最後に、コピペで使えるテンプレートには、二つの落とし穴があることも知っておきましょう。一つは、事故です。前に使った文面をそのまま流用すると、別の会社名や、前の担当者の宛名が残ったまま送ってしまう、ということが起こります。
宛先と社名、担当者名は、送信ボタンを押す前に、必ず目で確認します。これだけで、信頼を一発で失うような事故は防げます。もう一つの落とし穴は、すべてがテンプレどおりだと、「誰に送っても同じメール」に見えてしまうことです。型は便利ですが、型だけのメールは、相手の記憶には残りません。そこで、一文だけでいいので、その相手にしか当てはまらない内容を入れましょう。
「先日お話しされていた〇〇の件、その後いかがですか」の一言があるだけで、テンプレは一気に自分の言葉に変わります。社内向けは簡潔さを優先し、社外や目上には型をきちんと守る——相手によって型の厚みを変えられることが、3年目のメール術だと言えるでしょう。加えて、テンプレに頼りきると、自分の文章力が伸びなくなる、という見えにくい弊害もあります。毎回コピペで済ませていると、いざ定型のない場面、たとえばお詫びや、込み入った交渉のメールを書くときに、言葉が出てこなくなります。
テンプレはあくまで土台と考え、時間に余裕のあるメールでは、自分の言葉で書いてみましょう。その積み重ねが、いざというときに効いてきます。型を使いこなす人と、型に使われる人の差は、こうした日々の小さな意識から生まれるのではないでしょうか。

